フィジーラグビー協会は4日、ワールドカップ(W杯)第1次登録メンバー候補43名を発表した。50人枠までまだ余裕があり、故障者や所属チームの事情等で今回発表されなかったメンバーが後日追加される予定。今後、パシフィック・ネーションズカップなどを経て、W杯スコッド30名を絞っていく。
フィジーの軍事政権と対立するニュージーランド政府は、フィジーのすべての軍関係者に対して入国禁止の方針を崩していないが、候補選手のなかに何名の軍人選手が含まれているかは不明。ちなみに、国内でプレーする選手は13名選出された。
ベスト8入りを果たした2007年W杯の代表チームから、約半分が今回も選ばれており、手強いチームになりそうだ。大黒柱は自身4回目のワールドカップに燃える34歳司令塔ニッキー・リトル(ブリストル)。
フランス最高峰選手権トップ14で、2007−2008シーズンと2008−2009シーズンの連続トライ王に輝き、年間最優秀選手賞も受賞した元クレルモン・オーヴェルニュのWTBナポリオニ・ナランガ(現ポリスクラブ=国内)や、今季トップ14で決勝進出を果たしたモンペリエの先発WTBティモジ・ナングサ、元NZマオリのPRディーコン・マヌ(スカーレッツ)、2008年から2010年までスーパーラグビーのストーマーズ(南アフリカ)で活躍したCTBシレリ・ナンゲレヴキ(現エクセター・チーフス)などは世界クラス。その他の選手も大半がヨーロッパで活躍しており、豊田自動織機シャトルズのLOイフェレイミ・ラワンガにも期待が集まる。
<第1次候補43名に選ばれた2007年ワールドカップ経験者>
・PR グレアム・デュース(カウンティーズ・マヌカウ)
・HO スニア・コト(ナルボンヌ)
・LO ワメ・レワラヴ(セール・シャークス)
・LO イフェレイミ・ラワンガ(豊田自動織機)
・FL アカプシ・ンゲラ(グロスター)
・FL ネタニ・タレイ(エディンバラ)
・NO8 シサ・コヤマインボレ(セール・シャークス)
・NO8 チョネ・ンゴヴ(ラシン・メトロ92)
・SO ニッキー・リトル(ブリストル)
・SO ワイセア・ルヴェニヤリ(ハリクインズ)
・CTB セルー・ランベニ(ラ・ロシェル)
・CTB ガンビリエレ・ロヴォンバラヴ(トゥーロン)
・CTB セレマイア・バイ(カストル)
・WTB シレリ・ボンボ(ラシン・メトロ92)