今季、三洋電機から名称変更した昨季トップリーグ王者のパナソニックでは、CTB霜村誠一が3季連続で主将を務める。
就任したばかりの2009年度は、WTB三宅敬副将やCTB榎本淳平前主将(現BK&テクニカルコーチ)らのサポートを受けながらリーグ戦無敗とするも、東芝とのプレーオフ決勝戦(2010年1月31日・秩父宮)前にインフルエンザにかかり、チームも0−6で敗戦した。「今年はしっかり自分で引っ張っていく雰囲気を作れたら」と臨んだ翌2010年度は、プレーオフ前に決起集会を率先して開くなど、チームの団結力醸成に注力。リーグ初優勝を果たした。「1年目は周りに助けてもらって、自分で『何かをした感』はなかった。去年は自分からアクションを起こしてトップリーグを取れた。そこで終わるよりも、もう1年またできたら」と思っていたところ、中嶋則文新監督から続投要請を受けた。
25日、チームの練習に参加した霜村は「ジャパン組も帰ってきて、(雰囲気が)いいですね」と多士済々の顔ぶれを見て目を細めた。今年で29歳。次世代リーダー候補の奮起にも期待している。
(文/向 風見也)