日本代表は21日、「HSBCアジア5カ国対抗 2011」の最終戦でスリランカ代表と対戦し、90−13と大勝した。全勝優勝は4年連続。試合後、ジョン・カーワン日本代表ヘッドコーチとFL菊谷崇キャプテン、代表初キャップを獲得したHO上野隆太、そして今大会トライ王に輝いたCTBアリシ・トゥプアイレイがコメントを発表した。
■試合日: 2011年5月21日 現地時間16時キックオフ
■会場: スリランカ・コロンボ「セイロニーズラグビー&フットボールクラブ」
■試合結果: 日本代表 90 − 13 カザフスタン代表 (前半31−7)
<HSBC アジア5カ国対抗 2011 スリランカ戦 日本代表メンバー>
1.畠山健介(サントリー) 2.湯原祐希(東芝) 3.藤田 望(ホンダ) 4.大野 均(東芝)
5.トンプソン ルーク(近鉄) 6.菊谷 崇(トヨタ自動車/主将) 7.タウファ統悦(近鉄) 8.谷口 到(神戸製鋼)
9.田中史朗(パナソニック) 10.ショーン・ウェブ(コカ・コーラウエスト) 11.小野澤宏時(サントリー)
12.今村雄太(神戸製鋼) 13.アリシ・トゥプアイレイ(キヤノン) 14.宇薄岳央(東芝) 15.立川剛士(東芝)
16.上野隆太(トヨタ自動車) 17.川俣直樹(パナソニック) 18.ジャスティン・アイブス(パナソニック)
19.マイケル・リーチ(東芝) 20.日和佐 篤(サントリー) 21.上田泰平(ホンダ) 22.田邉 淳(パナソニック)
<日本代表 入替/交替>
・入替/後半0分: 3.藤田 → 17.川俣
・入替/後半0分: 15.立川 → 22.田邉
・入替/後半11分: 4.大野 → 18.アイブス
・入替/後半15分: 12.今村 → 21.上田
・入替/後半25分: 2.湯原 → 16.上野
<日本代表得点>
TRY− 宇薄 1(前半5分)、タウファ 1(前半21分)、トゥプアイレイ 5(前半27分、後半5分、23分、33分、37分)、
田中 2(前半31分、後半1分)、菊谷 2(前半35分、後半12分)、ウェブ 1(後半10分)、田邉 1(25分)、
小野澤 1(後半38分)
CONV− ウェブ 3、田邉 7
<スリランカ代表得点>
TRY− スサンタ 1(前半8分)
CONV− クマラ 1(前半9分)
PG− ヘッティアーラッチ 1(後半28分)
DG− ウィーララトネ 1(後半3分)
<試合後コメント>
●ジョン・カーワン日本代表ヘッドコーチ
最初の20分は日本代表のやりたいことができず、苦戦しました。しかしその後ようやくリズムをつかみ、やりたいことができました。今回のHSBCアジア5カ国対抗の目標は、まず連覇すること。加えて、日本で起こった大震災の被災者の皆さんに、チームが一丸となって、勇気を与えられるようなメッセージを、プレーを通じて届けることでした。そして、そのように戦うことができたと思います。
アジア5カ国対抗では、非常に高い確率でボールを獲得することができましたが、この先、そしてワールドカップではそう簡単にはいきません。これからの合宿では、ボール獲得率のキープができるよう激しいディフェンスを、その他のプレーでは細かい精度を高めていきたいと思います。
●FL 菊谷 崇 日本代表キャプテン (トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
前半20分まではミスもありましたが、それ以降は、やりたいことがある程度できたとは思います。
チームメイトの家族にも被災された方がいるなど、今回のアジア5カ国対抗に参加することに関して、多くの方々の協力やサポートをいただきました。今回の4試合、我々が勇気を持ってプレーすることで被災者の方にも勇気を届けることを、常に意識して試合に臨みました。このシリーズで生まれたチームの結束力を財産として、パシフィック・ネーションズカップに向かっていきたいと思います。
●HO 上野隆太 (トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
突然の日本代表に正直驚きました。しかし長い時間をかけてスリランカに来て、日本代表としてプレーできたことは、自分にとってとても良い経験となりました。プレー内容はともかく、まず日本代表としてプレーし、勝利できたことを嬉しく思います。
●CTB アリシ・トゥプアイレイ (キヤノンイーグルス)
今回のトライは個人のトライではなく、チームのトライです。個人的にはまだまだ修正しなければならない面があるので、今後はワールドカップに向けてしっかり練習したいと思います。日本のリズムができるまで時間はかかりましたが、少しずつよくなってきています。最初から日本のペースで試合ができるように、これから練習を積み上げていきます。