ストーマーズのヒーローとなったデュヴェナヘ
南半球の最強クラブチームを決めるスーパーラグビーは今週末、第14節全6試合を終了し、レベルズとライオンズのプレーオフ進出の望みが完全に消滅した。勝点19の14位レベルズと15位ライオンズは、残り試合で最高19点(ボーナスポイント獲得条件の勝利3試合+休節による自動4点)を獲得しても、プレーオフ進出圏内の現在6位ハイランダーズ(勝点43)を上回ることはできないため。
雨中決戦となった注目の大一番、ニュージーランド・カンファレンス1位のブルーズと、南アフリカ・カンファレンス1位のストーマーズによる激突は、残り時間2分を切ったところで、ストーマーズ主将スカルク・バーガーがラインアウトからのモールドライブで同点トライを奪い、途中出場SOデヴァールト・デュヴェナヘがゴールを決め、ストーマーズが大逆転勝利を収めた。先週はチーフスに17点差をひっくり返されたストーマーズだが、今回は16点差を逆転する粘りを見せ、海外遠征を1勝1敗のタイに戻した。
総合順位4位のクルセーダーズは、18日にニュージーランド協会と2015年までの大型契約を結んだSOダニエル・カーターが20点を奪う活躍で、チーフスを撃破した。
13節までに、1試合で4トライ以上のゲームが3試合しかなく、地味な攻撃力によってファン離れを招いているワラタスは、最下位ライオンズ相手に前半だけで5トライを獲得。勝点5を上乗せし、プレーオフ圏内の5位に上昇した。
トップ6を狙うシャークスとブルズの南ア・ダービーは、スプリングボクス(南アフリカ代表)の10番も期待される両司令塔、26歳モルネ・ステイン(ブルズ)と20歳パトリック・ランビー(シャークス)のパフォーマンスにも注目が集まり、スプリングボクス史上最速(24試合)で300得点を突破したステインが、この日も自慢のゴールデンブーツで22点を荒稼ぎ。3連覇を狙う前王者ブルズが宿敵シャークスを破り、6位との差をわずか「勝点3」に縮めた。
リーグ戦は残り4節。次週は、現在4位ながら優勝候補最右翼の呼び声高いクルセーダーズが、敵地で首位レッズに挑む。
<2011 スーパーラグビー 第14節>
ブルーズ(NZ) 26 – 28 ストーマーズ(南ア)
クルセーダーズ(NZ) 25 – 19 チーフス(NZ)
ワラタス(豪州) 29 – 12 ライオンズ(南ア)
ウェスタン・フォース(豪州) 13 – 13 ブランビーズ(豪州)
チーターズ(南ア) 41 – 21 メルボルン・レベルズ(豪州)
シャークス(南ア) 23 – 32 ブルズ(南ア)
※ レッズ(豪州)、ハリケーンズ(NZ)、ハイランダーズ(NZ)は試合なし