日本ラグビーの発展にも貢献したジョージ・グレーガン
ブランビーズの来季新監督を務めるジェイク・ホワイトは19日、新体制のコーチングスタッフに、チームの黄金期を築いたジョージ・グレーガンとスティーブン・ラーカムが加わることを明らかにした。また、ホワイト新監督の親友であり、2007年ワールドカップでホワイト率いる南アフリカ代表を支えたエディー・ジョーンズ(現サントリーサンゴリアス監督)もスタッフ入りする予定。
ジョーンズとグレーガン、ラーカムは、監督と選手という立場で、2001年スーパー12でブランビーズ初優勝、2003年ワールドカップではオーストラリア代表準優勝に輝くなど、よき師弟関係にある。3氏はいずれも、日本のラグビーファンにとってもなじみ深い存在であり、グレーガンはサントリーサンゴリアスで3年間、ラーカムはリコーブラックラムズで3年間プレーし、2人とも今年、競技者生活の終止符を日本で打った。
ジョーンズは、2011−2012シーズンも引き続きサントリーを指揮する予定で、ブランビーズではコンサルタント・コーチ役が濃厚とみられる。グレーガンもコンサルタント・コーチに就任し、ラーカムはBKコーチを務める。また、2005年から2008年までブランビーズの監督を務めたローリー・フィッシャーが、FWコーチに内定した。
SO/CTBマット・ギタウ、CTBアダム・アシュリー=クーパー、LOマーク・チザムといった世界的大物に続き、オーストラリア代表主将を務めるFLロッキー・エルソムの流出もほぼ確実であり、ブランビーズの前途は多難。しかしながら、カリスマ性を持つ名士の集結で、強豪復活への期待は高まる。
(レポート/バリー・ロス)