2010−2011シーズンのマグナーズリーグ決勝戦のカードは、マンスター対レンスターに決まった。セルティックリーグ時代の2001−2002シーズン決勝で顔を合わせて以来、2度目の頂上対決となる(大会システム変更を経て、マグナーズリーグとなってプレーオフが導入されたのは昨シーズンから)。
13日にレンスターがファイナルステージの切符を先につかみ、現地時間14日に行われた準決勝第2試合で、昨シーズンの王者オスプリーズ(ウエールズ)と2年前の覇者マンスター(アイルランド)が激突した。
前半13分、マンスターがSOローナン・オガーラのペナルティゴール(PG)で先制。31分にはCTBダニー・バーンズがトライを奪い、マンスターが8−3とリードして前半を折り返した。
陣地獲得もボール支配も上回ったマンスターだが、堅守で勝ち上がってきたオスプリーズの壁をなかなか崩すことができない。しかし後半8分、SOオガーラのPGでリードを広げたマンスターは、その約10分後にCTBバーンズが2本目のトライを決め、完全に主導権を握った。
一方、最近5試合でわずか6トライと決定力不足に苦しんでいたオスプリーズは、ウエールズ代表史上最高のトライゲッターであるWTBシェーン・ウィリアムズが故障からの戦列復帰を見合わせたため、この日も攻撃陣は精彩を欠いた。SOダン・ビガーのブーツに頼るのが精一杯で、後半37分にFBリチャード・フッセルがトライを決めたものの、時すでに遅し。
最終スコア18−11で勝利し、5月28日の決勝戦進出を決めたマンスターは、ニューヒーロー誕生が頼もしい。10歳の頃、ニュージーランドからアイルランドに移住し、2010年にデビューしたばかりの21歳バーンズは、この日奪った2トライがシニアラグビーでの初得点だった。新鋭の勢いも加わって、マンスターが2年ぶり3度目の優勝を狙いにいく。