日本ラグビー協会は11日、UAE(アラブ首長国連邦)・ドバイの「ザ・セブンズ」で13日に行われる「HSBC アジア5カ国 2011 UAE代表 vs. 日本代表」戦の、日本代表出場予定メンバーを発表した。この試合のゲームキャプテンは、東日本大震災からの復興を目指す福島県出身のLO大野均(東芝ブレイブルーパス)が務める。また、追加招集された宇薄岳央(東芝ブレイブルーパス)が先発に名を連ね、代表デビュー戦に挑む。
<HSBC アジア5カ国対抗 2011 UAE戦 日本代表出場予定メンバー>
1.平島久照(神戸製鋼) 2.湯原祐希(東芝) 3.藤田 望(ホンダ) 4.大野 均(東芝/ゲームキャプテン)
5.トンプソン ルーク(近鉄) 6.菊谷 崇(トヨタ自動車) 7.マイケル・リーチ(東芝) 8.ホラニ龍コリニアシ(パナソニック)
9.日和佐 篤(サントリー) 10.ジェームス・アレジ(ノッティンガム) 11.宇薄岳央(東芝)
12.ライアン・ニコラス(サントリー) 13.上田泰平(ホンダ) 14.遠藤幸佑(トヨタ自動車) 15.有賀 剛(サントリー)
16.木津武士(神戸製鋼) 17.畠山健介(サントリー) 18.ジャスティン・アイブス(パナソニック)
19.タウファ統悦(近鉄) 20.田中史朗(パナソニック) 21.ショーン・ウェブ(コカ・コーラウエスト) 22.立川剛士(東芝)
<UAE戦に向けてのコメント>
●ジョン・カーワン 日本代表ヘッドコーチ
福島原発の最前線で、危険を冒しながら、毅然と立ち向かう人々の姿を見て、日本代表は勇気とパワーをもらいました。福島県出身である大野選手をゲームキャプテンにしたのは、日本代表をリードすることで、今度は、被災により避難されている方々へ、全力プレーで勇気を届けたいと考えたからです。
UAE戦は香港戦と同様に、フィジカルでプレッシャーの激しいゲームになりますが、試合の結果よりも、日本代表のレベルを確かめたいと思います。第2戦目のカザフスタン戦では多少ミスもありましたが、FW/BKとも個人スキルは良くなってきました。また若手選手(谷口、木津)たちの活躍も目立ちました。次のUAE戦では、チーム全体を通して、完成されたパフォーマンスを期待しています。選手たちには、日本ラグビーのレベルアップをぜひ示して欲しいと思います。
●LO 大野 均 ゲームキャプテン (東芝ブレイブルーパス)
今のラグビー日本代表チームのキーワードは、『我慢』です。今もなお、大震災で被災され、避難を余儀なくされている方々にもあてはまる言葉だと思います。その『我慢』を、我々日本代表がしっかり試合のなかで体現して、結果を残して、少しでも元気で明るいニュースを多くの皆さんに届けられるよう全力で試合に臨みたいです。
また、対戦相手であるUAE代表はフィジカルなチームですが、試合をやる以上、日本代表もフィジカル面で競うことで、日本ラグビーを次のレベルに引き上げ、勝利へと導きたいと思います。
●WTB 宇薄岳央 (東芝ブレイブルーパス)
日本代表遠征に招集されたことに正直驚いています。同時に代表チームに合流できたことを嬉しく思います。チーム(東芝ブレイブルーパス)でもしっかり練習を重ね、コンディションも上がっており、それなりの準備をしてきましたので、UAE戦が楽しみです。まさか、スタメンに選ばれるとは思っていませんでしたので、代表チームに合流して、自分自身の役割分担を確認し、試合に勝つための準備をしていきたいと思います。また、試合で自分の持ち味をアピールしたいと思います。