4月1日から13日までの合宿(宮崎・シーガイア)に参加し、アジア5カ国対抗には帯同していない2011年度日本代表スコッドの面々は練習、調整と、それぞれ異なる時間を過ごしている。6月1日からの強化合宿に再合流すべく、英気を養っている。
合宿直前に追加召集が決まったSH三井大祐は現在、始動した所属先の東芝で練習に参加。チームの柱であるコンタクト練習に取り組んでいた。サントリーのHO青木佑輔は、プロ選手を対象としたシーズン始動前のトレーニングで汗を流している。同クラブの社員選手であるPR金井健雄やLO真壁伸弥も、業務終了後の7時前には府中のクラブハウスに出向いているようだ。
パナソニックのLO北川勇次とFL西原忠佑は、チームが行う若手中心の練習に合流。西原は「チームの一員で(合宿に)行っているという気持ちが足りなかった。もし、(6月の合宿に)呼ばれることがあったら、そこを入れ替えて臨みたい」と語った。
なお、同じくパナソニックのWTB山田章仁は、身体のメンテナンスやパーソナルトレーナー竹田和正氏との個人トレーニングに時間を費やしている。「自分としては落ちたとは思っていなくて、今度の遠征に行けなかったというだけ」と考え、国内残留という現状についても、今秋開幕のワールドカップでの活躍に向けた「快調な滑り出し」と捉えている。ただ、周囲から「まさかの落選」と言われることで、「自分としては『別に』という感じだったけど、皆さんにそう言ってくださることで軽く、軽くそういう(メンバーから外されたという)気持ちにはなりますよね」と語った。「でも、いいニュースでなら誰でも注目してもらえる。逆に(今回のような)悪いニュースで注目される選手になりたいですよね」とも笑った。
(文/向 風見也)