2003年W杯でイングランドに敗れた直後のジョン・スミット。ボクスの浮沈を知っている
南アフリカラグビー協会は2日、2011年ワールドカップで連覇を狙う南アフリカ代表のキャプテンに、前回もリーダーを務めたジョン・スミット(シャークス)を正式に指名した。代表102キャップを誇るスミットは、2004年に第50代スプリングボクス主将に就任すると、7年間で76試合も南アの猛者たちを牽引してきた。近年はHOとPRの併用でプレーに精彩を欠き、現役引退もささやかれていたが、ラグビー界のみならず、南アフリカ社会でも最も影響力のある人物のひとりとして尊敬を集める33歳は、チームになくてはならない存在と判断された。一部では、「スミットはグラウンドに立つ監督だ」といわれるほど、その統率力と判断力は高い評価を受けている。副将は代表105キャップのLOヴィクター・マットフィールド(ブルズ)。2人ともワールドカップ後の選手引退が濃厚であり、エリスカップ死守への思いは強い。