南半球で熱戦が展開されているスーパーラグビーは、第11節7試合が行われ、ニュージーランドのブルーズが総合順位でも首位に立った。
今シーズンはまだ1敗しかしていないブルーズは、下馬評を覆す健闘でプレーオフ圏内に定位置を確保したハイランダーズと対戦。ハイランダーズの本拠地ダニーデンでアウェーチームが勝つのは至難の業だが、前半17分にハイランダーズの司令塔トニー・ブラウンが故障でベンチに下がるとブルーズは流れを引き寄せ、ノートライながらCTBルーク・マカリスターのペナルティゴール(PG)5本で勝利をものにした。
オーストラリア・カンファレンスで先頭を走るレッズは、敵地でハリケーンズと対戦。レッズは一時、17点差をつけられながら、WTBルーク・モラハンの2本のトライとSOクウェイド・クーパーのキックで逆転に成功する。しかし、1点リードのまま逃げ切るかに思われたが、試合終了間際にハリケーンズのSOアーロン・クルーデンが逆転PGを決め、レッズは痛い黒星を喫した。
4万6000人の大観衆が声援を送るなか行われた、ストーマーズとシャークスの南アフリカダービーは、地元ストーマーズが4トライの猛攻でシャークスを圧倒。チームの強みであるディフェンスはこの日も好調で、ダーバンから泳いできた鮫にトライを許さなかった。
他の注目としては、クルセーダーズは戦列復帰したばかりの主将リッチー・マコウがイエローカードをもらうなど、下位低迷のフォース相手に苦戦を強いられたが、攻撃力で上回った。昨年王者のブルズと、昨年3位のワラタスはようやく連敗脱出で、優勝争いに復帰している。
<スーパーラグビー 第11節>
ハイランダーズ(NZ) 10−15 ブルーズ(NZ)
チーターズ(南ア) 47−36 ブランビーズ(豪州)
ハリケーンズ(NZ) 28−26 レッズ(豪州)
ワラタス(豪州) 28−9 メルボルン・レベルズ(豪州)
ウェスタン・フォース(豪州) 30−42 クルセーダーズ(NZ)
ブルズ(南ア) 43−27 チーフス(NZ)
ストーマーズ(南ア) 32−12 シャークス(南ア)
※ ライオンズは試合なし