元イングランド代表のFBデロン・アーミテージがまたもや悪童の顔をのぞかせ、イングランドラグビー協会から呼び出されることになった。
プレミアシップのロンドン・アイリッシュに所属するFBアーミテージは、プレーオフ生き残りをかけた4月23日のノーサンプトン・セインツ戦で、後半35分、トライ目前まで迫りながら相手ディフェンダーにタッチライン外まで押し出された際、ノーサンプトンのSOスティーヴン・マイラーの顔面にパンチを放ち、問題視されていた。
5月3日にイングランドラグビー協会の規律委員会から事情聴取を受ける予定で、通常ならば2週間程度の出場停止処分が科されるが、アーミテージの場合は今年1月にも悪行を働いたばかりで印象が悪く、1カ月以上の重い処分が下ることも予想される。彼は今年1月1日のバース戦後にドーピング検査を受ける際、検査役員を突き飛ばし暴言を吐いたとして、8週間の出場停止処分を受けたばかり。その結果、今年のシックスネーションズ出場を逃していた。
イングランド代表として19キャップを持つアーミテージを、今シーズンの最高FBだと評価する声は多く、WTBやCTBもカバーできる万能選手であることから、ワールドカップメンバー入りの可能性は高いとみられている。しかし、処分次第では代表復帰へのアピールの場を逃すことになるため、イングランド協会の判断に注目が集まる。