UAEのマイケル・コックスヒル主将
HSBCアジア5カ国対抗は今週末に第2節を迎え、現地時間29日にはアブダビでUAE(アラブ首長国連邦)がカザフスタンと激突、30日にはいよいよ日本が登場し、敵地で香港と対戦する。
開幕戦で初昇格のスリランカと引き分けたUAEは、マイケル・コックスヒル主将を軸に初勝利に燃える。昨年までアラビア半島共同体で構成していた「アラビアンガルフ」は解散し、今年から単独国として歩み始めたばかりであり、ホームで歴史的勝利となれば同国ラグビー界は活気づく。スリランカでは大雨による最悪のコンディションということもありトライ量産とはならず、プレースキックの安定が今後もカギを握る。
昨年2位のカザフスタンはホームで痛い黒星発進。FLイリヤ・ポプラフスキとHOミハイル・ソロヴィヨフがレッドカードをもらう荒れようで、チームとしての規律が勝利への絶対条件だ。この試合に敗れれば下部リーグ降格へ黄信号が点滅することを自覚しており、ティモル・マシュロフ主将を中心に結束は固まった。
ワールドカップイヤーの国際試合初戦となる日本は、代表初選出のLOジャスティン・アイブス、SH日和佐篤、FB上田泰平を先発に並べた。ジョン・カーワン監督がいうように香港戦はフィジカルな戦いが予想され、新生ジャパンがいかにタフなチームに生まれ変わったか注目される。宮崎合宿を通じて取り組んできた新戦術にも期待大。
香港の攻守の要となるのは、開幕戦でトライを決めた主将のCTBトム・マッコール。ワールドカップ出場で強化を進める日本から金星を挙げる可能性は低いが、2位を狙うには得失点差も影響してくるため、大敗は避けたいところだ。
(写真/アジアラグビー協会提供)