過去4年間でラグビー競技人口が33%増と急成長しているアフリカ。その多くは20歳以下の男子であるが、近年は女子の間でも楕円球愛好家が増えている。
先週末、セネガルでアフリカ・ラグビーフットボール協会主催の「女子セブンズ・北部アフリカ大会」が行われ、開催国セネガルのほか、カメルーン、モロッコ、チュニジア、ブルキナファソ、エジプトの6カ国が参加した。
強豪チュニジアの連覇で幕を閉じたが、特筆すべきは他国の躍進。2年連続で決勝の相手となったセネガルは、昨年は0−50で完敗したものの、今年の決勝では0−5と大接戦を演じた。IRB(国際ラグビーボード)の報告によると、アフリカ各国のラグビーに対する情熱は行動にも表れ、ブルキナファソは2500キロもの長距離をバス移動で大会に駆けつけたという。また、大会開幕前にはラグビーセミナーが開かれ、参加6カ国の選手・スタッフに加え、西アフリカのニジェールやナイジェリアの関係者も出席して練習方法や戦術などを学んだ。
10月にはボツワナで南部大会が開催される。2009年セブンズ・ワールドカップに出場した南アフリカとウガンダのほかに、開催国ボツワナ、ケニア、ルワンダ、ザンビア、ジンバブエ、マダガスカルの8カ国が出場予定。
2016年オリンピックまであと5年。アフリカ女子がラグビーでメダルを獲る可能性は十分にある。