北半球の各主要リーグはいずれも5月の第1週に2010−2011シーズンのリーグ戦がすべて終了する。各地でプレーオフ進出をかけた激闘が繰り広げられ、優勝争いの顔ぶれが絞られてきた。
イングランドのプレミアシップでは、4位ノーサンプトン・セインツが5位ロンドン・アイリッシュとの直接対決を制し、準決勝に進むトップ4が決定した。1位レスター・タイガースと2位サラセンズは3位との勝点差を「10」以上広げたため、準決勝のホーム開催権を獲得。2週続けて白星なしと足踏みした3位グロスターだが、最終戦で勝利してノックアウトステージに弾みをつけたい。
マグナーズリーグは、4位オスプリーズ(ウエールズ)が首位を独走するマンスター(アイルランド)と対戦し、1点リードのまま逃げ切るかに思われたが、インジャリータイムに相手SOオガーラにペナルティーゴールを決められ逆転負け。5位に転落し、自力でのプレーオフ進出はなくなった。代わって4位に浮上したのがカーディフ・ブルーズ(ウエールズ)。第11節を悪天候のため消化しておらず、あと2試合残し優位な立場に立った。準決勝進出を決めたのは、首位マンスターと2位レンスター(アイルランド)のみ。3位アルスター(アイルランド)から6位スカーレッツ(ウエールズ)までがプレーオフへの可能性を残している。
フランスのトップ14では、首位トゥールーズが最下位ブルゴアンに完封勝ちし、ホーム準決勝を決めた。アジャンとの戦いで勝点「5」を追加した2位ラシン・メトロのトーナメント進出も確定。上位6チームによるプレーオフ枠をめぐっては、3位クレルモン・オーヴェルニュと4位カストルも脱落の可能性はあるが、得失差で優位な状況にあり、最終戦で大敗しなければ優勝争いに残ることができる。8位のアビロン・バイヨンヌまでが6強入りをかけて激しく争っており、7位モンペリエはバイヨンヌの結果にもよるが、5位トゥーロンとの最終戦に勝てば、逆転でプレーオフ進出の権利をほぼ手中に収める。
イタリアのエッチェレンツァでは、5位グラン・デュカート・パルマが3位ペトラルカ・パドヴァとの戦いに敗れ、四宮洋平のプレーオフ出場はなくなった。日本からの勇敢な若武者が最終戦のメンバーに名を連ねるかどうかは未定だが、5月1日のヴェネツィア戦が2010−2011シーズン最後の試合となる。