トライを奪ったスリランカのWTBヘッティアーラッチ。UAEとの開幕戦は激闘となった
2011アジア5カ国対抗が23日に開幕した。今シーズンからトップ5に昇格したばかりのスリランカは地元でUAE(アラブ首長国連邦)と対戦。雨でグラウンドは水浸し状態という最悪のコンディションのなか、約4000人の熱い声援を受けたスリランカは奮闘し、13−13で歴史的一戦を引き分けた。
前半を0−0で折り返すと、後半早々にスリランカがペナルティーゴール(PG)で均衡を破る。その後、自陣22メートル内のラインアウトからスリランカのSHが見事な突破を見せると、細かくつないで最後はPRスウォーナティラカが初トライを決め、スリランカが8−0とリードした。しかし、トップ5生き残りをかけて負けられないUAEはすぐに反撃し、PGと2本のトライで逆転に成功。スリランカも譲らず、WTBヘッティアーラッチのトライで追いついたが、ゴールを決めることができず13−13のまま終盤に突入する。そして、ノーサイド寸前に最後のドラマは待っていた。途中出場したスリランカのWTBコスタがゴール右隅に飛び込み、スリランカが劇的勝利をつかんだかに思われたが、タッチジャッジとレフリーによる協議の結果ノッコンと判定され、白熱のシーソーゲームは引き分けに終わった。
カザフスタンのナショナルユニバーシティスタジアムで行われたもう一つの開幕ゲーム、カザフスタン−香港戦は、香港が主将トム・マッコールのトライなどで前半を20−3とリードし、主導権を握った。カザフスタンは2人がレッドカードで退場となり、13人で必死に反撃を試みたが、1トライを返すのがやっとで、23−10で香港が勝利を収めた。
来週はいよいよ日本が登場。29日にアブダビで「UAE−カザフスタン」戦、30日に香港で「香港−日本」戦が行われる。
(レポート/ショーン・モアー)
アウェイで粘り強く戦ったUAEの選手たち