南アフリカラグビー界屈指の戦略家、ラシー・エラスムスが南アフリカ代表のマネジメント・スタッフに加わることが明らかになった。現在、エラスムスはウェスタン・プロヴィンス(WP)協会のシニア・プロフェッショナルコーチを務めており、WP協会チェアマンが地元紙「Cape Times」のインタビューに答え、判明した。正式契約はまだ交わされていないが、実現すれば、“無能”と批判され続けてきたピーター・デヴィリアス代表監督は、ワールドカップ連覇に向けて最強の参謀を得ることとなる。
38歳のエラスムスは、選手時代は世界最高峰フランカーのひとりと称され、スプリングボクスとして36キャップを獲得。2004年、32歳で選手引退後すぐに指導者となり、チーターズ監督としてカリーカップ(南ア国内最高峰選手権)優勝2回、ストーマーズでも監督を2シーズン務めた。徹底したビデオ分析から戦略を練り込む国内随一の理論派は、次期南ア代表監督の有力候補でもある。