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ウエールズ代表復帰狙うギャヴィン・ヘンソン ケンカ騒動でW杯ピンチ

2011.04.19

 ワールドカップ出場を目指し、ウエールズ代表復帰へアピールを続けてきたギャヴィン・ヘンソンが窮地に追い込まれている。
 フランスの複数のメディアが報じたところによると、現在、フランスのトゥーロンに所属しているヘンソンは、チームメイトとのケンカで規律を乱したとして、今週末のペルピニャン戦から外されることになった。フランス国内選手権トップ14のプレーオフ進出をめぐって、トゥーロンは現在7位と苦戦しており、もしプレーオフ進出を逃せば、5月7日のモンペリエ戦が、ヘンソンにとってウエールズ代表復帰をアピールする最後のチャンスとなる。しかし、ふくらはぎの怪我で長期プレーできていなかったヘンソンが万全な状態であるかを、ウエールズ代表スタッフが見極めるには出場機会が少なすぎた。
 FB、CTB、SOでプレーできる万能のヘンソンは、2001年6月1日の日本戦でウエールズ代表デビュー。同年末には、IRB(国際ラグビーボード)最優秀新人賞に選ばれている。レッドドラゴンズの一員として31テストマッチに出場しているが、ワールドカップ出場経験はなく、2007年大会はアキレス腱の怪我に泣いた。
 その後も不運は続き、2009年3月のアイルランド戦を最後にウエールズ代表としてプレーしていない。私生活では、国民的人気歌手シャルロット・チャーチとの間に二児を授かり、5年間の交際を経て2010年4月に婚約したものの、1か月半後に破局。ラグビーモードに頭を切り替え、2010年10月に7シーズン過ごしたオスプリーズからサラセンズに移籍、12月末には約21カ月ぶりに実戦復帰を果たしたものの、先発ポジションを獲得できず、今年2月に新天地トゥーロンに到着したばかりだった。
 4月2日のスタッド・フランセ戦でトゥーロンデビュー、トライを挙げて存在感をアピールしたが、今回の騒動でトゥーロンでの将来も怪しくなった。

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