南アフリカの複数のメディアが伝えたところによると、ブルーブルズに以前所属していた元ラグビー選手が、レイプされHIV(エイズウイルス)に感染させられた娘の復讐に、3人を殺害するという痛ましい事件が起きた。殺人容疑でその元ラグビー選手は逮捕されており、31日に裁判所に出廷する予定。
報道によれば、事件が起きたのは22日。現場となったダーバンの南に位置する郊外で、1人は斧で頭部を切断され、2人も首を切り刻まれた状態で遺体で発見されたという。復讐殺人から逃れた他の2人が警察に保護され、事情聴取を受けている。
容疑者は34歳であり、名前は確認されているが、娘の安全確保のために公表されていない。
南アフリカは性犯罪事件が世界最悪の発生率といわれ、社会問題になっている。政府系の研究機関「医学研究評議会」の2010年発表によると、男性の37%以上がレイプ経験があると答え、女性の25%以上がレイプ被害があると回答している。また、国民の4〜5人に1人の割合でHIVに感染しているという調査結果もあり、性犯罪による感染拡大も懸念されている。