4月1日から埼玉県熊谷市で行われる予定だった第12回全国高校選抜大会は、中止となった。25日、大会実行委員会で決まった。
21日にあった同委員会では開催する向きだったが、放射線物質による水質変化などを心配する保護者の意見に答える形で、参加予定だった9校が一転して辞退を表明。チーム数が決行の目安とされていた24を割ったことが、今回の決定に至った。他会場での運営は、選手の移動や宿泊、食事の観点から不可能と判断された。
出場予定だった茨城・茗渓学園で校長も務める柴田淳・全国高校体育連盟ラグビー専門部長は「放射線のことだから、保護者に『絶対に大丈夫』とは誰も言えない。世の中の人たちが心配する気持ちを大事にした方が良いと思いました」と語った。