女子

収穫あったドバイ遠征 実質的な“サクラセブンズA”は国際招待大会優勝


ドバイセブンズの「女子国際招待」大会を制したSDS2(撮影:出村謙知)

2

カップファイナルでハットトリックを決めた堤(撮影:出村謙知)

3

アルカスとの激戦を制して3位となったSDS1(撮影:出村謙知)


 実質的な“サクラセブンズA”と“サクラセブンズB”という2チーム体制でドバイセブンズの「インターナショナル・インビテーション・ウィメンズ」トーナメントに参加していた女子SDS(セブンズ・デベロップメント・スコッド)が2日、帰国した。
 女子ワールドシリーズと並行するかたちで、各国のデベロップメントチームやワールドシリーズ入りを狙うチームなどが参加して行われた同トーナメントは、カップ決勝戦だけが“ザ・セブンズ”競技場のメインピッチで行われることもあり、「女子SDS1」、「女子SDS2」共に最高の舞台でのカップ決勝戦を制しての優勝を目指したが、実質的な“B”チームである「女子SDS1」はカップ準決勝で南アフリカ代表に40−5で完敗。

 一方、女子セブンズ代表経験者ばかりが顔を揃えた「女子SDS2」は、カップ準決勝でARUKAS QUEEN KUMAGAYAを22−17で破って、多くのメンバーにとって1年ぶりとなるメインピッチでのカップ決勝戦に駒を進めた。

「会場に入った時から大歓声で自分たちの声が聞こえないというのを感じて、その時点でみんな楽しそうな顔をしていた。決勝に行きメインでやることを目指していたので、やっとメインでできるという楽しみがみんな感じられた。そういうワクワクさがプレーにもつながった」
 今回、主将を務めた平野優芽がそう語るように、女子SDS2は立ち上がりから生き生きとしたパフォーマンスで南アフリカを圧倒。
 堤ほの花の3トライなど計5トライを重ねて、ザ・セブンズのスタンドでカップを掲げた。

「五輪に向けての層を厚くする。誰がやれるのか見極める、発掘する」(SDS2を直接指揮した稲田仁・女子セブンズ日本代表ヘッドコーチ)
 そんな目的のため、10人ずつ2チームで今大会に臨んだ女子SDS。
 優勝を果たしたSDS2もプール戦ではロシア選抜に敗れるなど、「めちゃくちゃ悪いわけではないけど、取りきれない。若いメンバーの弱さ」が出た場面もあったが、平野主将をはじめ、田中笑伊、長田いろは、立山由香里というリーダーたちが自主的にチームをまとめていくスタイルで求心力を高め、最後は最高の場所で最高のパフォーマンスを見せた。

 最高の笑顔でカップを掲げたSDS2の選手たちだが、もちろん、自分たちが本来参加しなければいけないのは「インビテーション」大会ではないことも実感した。
 カップ決勝戦だけがメインピッチで行われるインビテーションと違い、女子ワールドシリーズは木曜日に行われるプール戦は全てメインピッチでの開催なのだ。
「ワールドシリーズの選手を見たり、アジアの中国がそっちに行っていたり、うらやましいし、悔しかった。改めて、来年はワールドシリーズの舞台に戻ってこないといけないという気持ちが再確認できた」(平野)

 その一方で、「オリンピアンがいて、高校生がいて、タレント発掘選手がいて、いろんなレベルの選手がミックス」(徳永剛コーチ)していたSDS1は、ブロンズファイナルでARUKAS QUEEN KUMAGAYAと対戦。特別延長の末、3位で大会を終了した。
「(SDS)2との違いもわかったようだし、もっと上でやらないといけないというマインドチェンジはできてきた感じ」と、メインピッチにこそ届かなかったものの、こちらも意義あるドバイセブンズ遠征になったことは確かだろう。
(文:出村謙知)

RMワールドカップ2019ラグリパcolumn2