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ドバイ遠征の女子SDSは招待大会で奮闘中 コアチーム復帰への思い強まる


フランス・デベロップメント戦で2トライを決めた女子SDS2の堤ほの花(撮影:出村謙知)

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ウクライナ代表戦で力強い突破を見せた女子SDS1の小笹知美(撮影:出村謙知)


 女子SDS(セブンズ・デベロップメント・スコッド)がドバイセブンズの「インターナショナル・インビテーション・ウィメンズ」で奮闘中だ。

 昨季のワールドシリーズ、今季のアジアシリーズ、あるいはラグビーワールドカップ・セブンズやアジア競技大会を経験してきたサクラセブンズ組に、その座を脅かそうと虎視眈々と狙う選手たちが加わった20人で中東に渡り、2チーム体制で各国のデベロップメントチームなどが集う厳しいトーナメントに挑んでいる。

「本来だったら、ワールドシリーズの方に出たいが出られない。五輪に向けての層を厚くするため誰がやれるのか見極める、発掘するというのが(この大会に参加する)ひとつの大きな目的。10人ずつ2チームにしているのは、通常の(サクラセブンズの)公式戦だと長く出られない選手のキャパを広げるため。プレータイムが成長につながるのは明らかなので」

 稲田仁・女子セブンズ日本代表ヘッドコーチは、今年で50周年を迎えるドバイセブンズに女子SDSとして参加した理由をそう語る。
 その稲田HCが直接指揮を執る「女子SDS2」は代表組が並ぶ“サクラセブンズA”と言っていいチーム構成。
 「勝ち切ること」が求められるチームでもあったが、29日のプール戦ではベルギー選抜に27−7で勝った後、2戦目のロシア選抜戦を12−19で落としてしまう。
「内容がめちゃくちゃ悪いわけではなかったが、取りきれない。若いメンバーの弱さが出た。ただ、今回は選手の自主性、選手自身で解決していくのを練習から試してきている。2試合目は負けたが、それでもあまりこちらからは何も言わないで、選手たちで話しをさせた」(同HC)

 “サクラセブンズA”ことSDS2で主将を務めるのは、18歳ながらすでにサクラセブンズに欠かせない存在となっている平野優芽。さらに、いずれも大学生の田中笑伊、長田いろは、立山由香里と並ぶリーダーたちを中心に自分たちで修正をはかった結果、プール最終戦ではフランス・デベロップメント相手に先制を許しながらも粘り強く戦い、堤ほの花の2トライと清水麻有のトライで15ー12で競り勝った。

「2試合目で負けた後、自分たちで話し合って解決するというかたちがある程度できたのはよかった」
 稲田HCがそう胸をなでおろす戦いぶりでカップ準々決勝に進んだ女子SDS2の一方で、“サクラセブンズB”こと女子SDS1チームもプール戦では初戦の不戦勝の後、実質的な初戦で南アフリカの大学チーム(Delta Drone Tuks)に12−24で敗れたが、プール最終戦ではウクライナ代表相手に躍動感溢れるラグビーを披露して34−10で快勝。
 こちらも、無事8強入りを果たした。

 毎年、木、金、土の3日間で行われるドバイセブンズだが、木曜日の主役は女子チーム。
 男子のワールドシリーズは金、土の開催となるため、木曜日に関してはメインピッチも女子のワールドシリーズが独占。昨シーズンはサクラセブンズも初日のプール戦をメインピッチで戦った。
 インビテーション大会はカップ準決勝までは計6面あるサブグラウンドのいずれかがプレーの場。コアチームにとっては“練習グラウンド”の位置付けでもある。
 ワールドシリーズとの待遇の差も含めてコアチーム復帰の必要性を実感し、かつ「五輪に向けて、自分たちが一番ここで勝つんだと言っているのは運動量」(稲田HC)というサクラセブンズに求められる戦いぶりも披露して、大会2日目の30日は“A”、“B”両チーム共にインビテーション大会ながら大舞台でのプレーの場が用意されるカップ決勝戦(日本時間同日20:59KO予定)に勝ち進んでの目標達成を目指す。
(文:出村謙知)

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