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専大・郡司健吾は「自分なりの間合い」で抜く。意思決定者としても進化へ。


10月20日の東海大戦では10番でプレーした専修大の郡司健吾(撮影:Masahisa Kurosaki)


 復権を目指す古豪のエース格。スポーツファンのシンパシーを集める立ち位置にいるのが、専大ラグビー部の郡司健吾だ。

 山梨・日川高出身の3年で、朴訥(ぼくとつ)とした人柄にして鋭いランニングスキルの持ち主。防御のギャップをえぐっては、身長184センチ、体重91キロという大きな身体を活かしてオフロードパス(タックルされながらボールをつなぐプレー)も繰り出す。

「早くセットして、自分なりの間合いというか、(防御側との)距離感に持ち込めれば行けるなという感じがある」

 相手の防御よりも早く所定の位置につき、これという「間合い」から走り出せば一気に突破できるという意味だろう。

 過去3回の全国4強入りの経験があるチームは今季、関東大学リーグ戦1部に3シーズンぶりに復帰。9月の開幕以来、前年度の上位4強とぶつかり1勝3敗としている。元日本代表の村田亙監督が直々にスカウトしたという才能は、自らの立場をこう語るのだった。

「きつい練習のなかでの声、質を高めていかないといけない印象です。もっと自分のプレーでチームを引っ張っていかなきゃいけないです」

 ポジションは司令塔のSOとチャンスメーカー役のインサイドCTBをこなす。開幕から3戦はインサイドCTBに入り、9月24日の2戦目ではクラブ史上29年ぶりの法大戦勝利を決めた(東京・上柚木公園陸上競技場/〇38−33)。

 10月20日、一昨季王者の東海大との4戦目では個人的に好きだというSOに入る。よりボールを持って仕掛けたいとするチーム方針にならい、「東海大の防御の間隔が広く、ミスマッチもあった」と持ち前の突破力も披露。もっともチームは15−73と大敗。試合内容を鑑み、「50分くらいまでは戦えていたのですが、セットプレーからのミスやペナルティで不利な状況を作ってしまった」と認めた。

 特に後半17分には、自陣中盤のスクラムから大胆な攻めを試みるもパスを乱し、相手ボールを与えるや失点している。走者として期待されてきた郡司は、意思決定者としても進化したいと誓った。

「ゲームの流れ、サインのチョイス(的確なプレー選択)を考えていかなきゃいけないなと思います」

 フランスでプレー経験のある村田監督率いる専大は、フィジカル強化に注力しながら球を左右にする「フレンチスタイル」を徹底。シーズン終盤戦では前年度の5〜7位の3チームとぶつかる。上位陣とのバトルで得た収穫を肥やしにして、一戦必勝を誓う。
(文:向 風見也)

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