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8強入り最後の1枠獲得はNTTコム! 無敗の神戸製鋼はリコーと準々決勝


サニックス戦の後半最初にトライを挙げたNTTコムの湯本睦(撮影:松本かおり)

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1位〜8位決定トーナメント進出を決めた8チームの選手。上段左からダン・カーター(神戸製鋼)、流大(サントリー)、姫野和樹(トヨタ自動車)、ヴィリー・ブリッツ(NTTコム)。下段左からクワッガ・スミス(ヤマハ発動機)、山沢拓也(パナソニック)、ドウェイン・フェルミューレン(クボタ)、松橋周平(リコー)。


 ワールドカップ前年のジャパンラグビートップリーグは、10月20日にレギュラーシーズンの最終・第7節を迎え、プレーオフの1位〜8位決定トーナメント進出をかけたラスト1枠は、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)が獲得した。

 8チームずつ2組に分かれおこなわれたリーグ戦。ホワイトカンファレンスは最終節を前にトップ4が確定した一方、レッドカンファレンスは3チームに4位の可能性があった。前節終了時点で、3勝3敗のNECが4位、NECと総勝点14で並びながら勝利数が1つ少なかったNTTコムが5位、そして勝点2ポイント差で豊田自動織機が追っていた。

 20日、他会場よりも早くキックオフを迎えたNTTコムは、東京・秩父宮ラグビー場で宗像サニックスに31−12で勝ち、この時点で豊田自動織機は脱落。NECは兵庫・ノエビアスタジアム神戸で神戸製鋼に31−48で敗れたため、NTTコムがレッドカンファレンス4位となり、優勝争いに残った。

 11時30分キックオフでサニックスと対戦したNTTコムは、相手に先制を許したものの、前半30分過ぎ、ゴール前中央のスクラムで押し込んだあと、NO8ラーボニ・ウォーレンボスアヤコが持ち出してゴールラインに迫り、最後はHO三浦嶺がピック&ゴーでトライ。ハーフタイム前にも強いスクラムでチャンスを作り、ボスアヤコがインゴールにねじ込んだ。
 14−5で迎えた後半早々、サニックスにイエローカードが出て数的有利となったNTTコムは、敵陣22メートルライン内のスクラムからボールを動かして最後はSH湯本睦がゴール右隅にフィニッシュ。60分(後半20分)にもスクラムでアドバンテージをもらって攻め、ルーキーのWTB石井勇輝がデビュー戦初トライを記録した。
 72分、サニックスのFLジェームス・ムーアにゴールラインを割られ、獲得トライ数の差を2に詰められたNTTコムだが、試合終了間際、またもスクラムで押し込み、NO8ボスアヤコが持ち出してトライゲッターとなり、貴重なボーナスポイント付きの勝利となった。

 13時キックオフのNECは、今季無敗で首位の神戸製鋼に挑んだが、厳しい戦いとなった。
 開始早々、日本代表に追加招集された神戸製鋼のFB山中亮平が自陣からのカウンターで大きくゲインし、サポートしたWTBアンダーソン フレイザーのラン後、山中は再びボールを手にしゴールに持ち込み先制した。
 その後、互いにPGでスコアボードを動かし、18分、神戸製鋼はハーフウェイからSOダン・カーターが抜け出し、FB山中、WTB山下楽平とつなぎ追加点。
 NECは28分、FB吉廣広征が鋭く防御網を切り裂いてトライを奪い返したが、15シーズンぶりの優勝へ向けて充実している神戸製鋼は34分、アドバンテージをもらっての連続攻撃でCTBアダム・アシュリークーパーが切り込み、オフロードで山中につないで再び点差を広げた。勢いが止まらない神戸製鋼は40分、ラインアウトからモールで押し込んでFLタウムア・ナエアタがトライゲッターとなり、31−10でハーフタイム。
 後半も神戸製鋼は手を緩めず、52分、ゴール前のスクラムから攻め、カーターがディフェンダーをひきつけたあと左外の山下にパスをつなぎ、トライでリードを広げた。山中と山下は60分台にもゴールラインを越え、2人がハットトリックを達成。NECはSH中嶋大希が2トライを奪い返し、終盤にはCTBマリティノ・ネマニがフィニッシャーとなったが、逆転することはできなかった。

 NECと同じく最終節まで8強入りを争った豊田自動織機は、愛知ダービーでトヨタ自動車に20−31で敗れた。

 秩父宮でおこなわれたレッドカンファレンスのもう1試合は、3連覇を狙うサントリーが今季昇格の日野を50−12と圧倒した。8トライを挙げてボーナスポイントを獲得したため5勝1分1敗のトヨタ自動車と総勝点26で並び、6勝1敗と勝利数が多いサントリーが2位通過となった。

 ホワイトカンファレンスは、ヤマハ発動機が大阪・万博記念競技場でリコーに40−36で競り勝ち、1位通過が決定。同2位はパナソニックで、ワールドカップへ向け大規模改修を終えた埼玉・熊谷ラグビー場のこけら落とし記念試合でキヤノンを25−6と下している。9季ぶりのベスト8入りを果たしたクボタは広島でコカ・コーラに50−12と快勝し、リコーを抜いて3位通過となった。そして、トップリーグに今季再昇格のHondaは地元の三重で、名門・東芝から初勝利をあげ(45−26)、順位決定トーナメントへ向けて自信をつけた。

 なお、HondaのWTBレメキ ロマノ ラヴァは、日本代表に招集され「プロテクト節」となった最終節を欠場しながらも8トライをマークし、最多トライゲッターとなった。得点王は7試合で68得点を記録した豊田自動織機のSO/FBサム・グリーン。神戸製鋼に今季加入した世界的スターのSOダン・カーターは、4試合出場で2位タイの64得点だったが、キック成功率86.2%でベストキッカー賞を獲得している。

 12月におこなわれる順位決定トーナメントの1回戦組み合わせは以下のとおり。

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得点王のサム・グリーン(左)とトライ王のレメキ ロマノ ラヴァ


<1位〜8位決定トーナメント 1回戦 組み合わせ>

■神戸製鋼コベルコスティーラーズ(レッド1位) vs. リコーブラックラムズ(ホワイト4位)
■トヨタ自動車ヴェルブリッツ(レッド3位) vs. パナソニック ワイルドナイツ(ホワイト2位)
■サントリーサンゴリアス(レッド2位) vs. クボタスピアーズ(ホワイト3位)
■NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(レッド4位) vs. ヤマハ発動機ジュビロ(ホワイト1位)

<9位〜16位決定トーナメント 1回戦 組み合わせ>

■NECグリーンロケッツ(レッド5位) vs. コカ・コーラレッドスパークス(ホワイト8位)
■日野レッドドルフィンズ(レッド7位) vs. 東芝ブレイブルーパス(ホワイト6位)
■豊田自動織機シャトルズ(レッド6位) vs. キヤノンイーグルス(ホワイト7位)
■宗像サニックスブルース(レッド8位) vs. Honda HEAT(ホワイト5位)

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