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日体大女子、鈴鹿大会制し、太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ年間総合V!

アルカス熊谷とのファイナルでパスダミーからトライを奪った日体大女子、山本実主将。
(撮影/松本かおり)


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日体大女子は4大会中2回優勝。年間王者に輝いた。(撮影/松本かおり)


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鈴鹿大会の1位:日体大女子、2位:アルカス熊谷、3位:PEARLSが揃ってパチリ。
(撮影/松本かおり)


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年間表彰式での他チーム、関係者のあたたかい送り出しに感謝の
気持ちを話す石見智翠館高校・人羅美帆主将。(撮影/松本かおり)



 今季その声を聞くのは2度目だった。
「ユニコーン ナンバーワン!」
 4大会のうち初回と最後の大会を制し、みんなで合わせて声をあげた。
 笑顔の花がたくさん咲いた。


 10月13日に始まった太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2018『第4戦 鈴鹿大会』(三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 サッカー・ラグビー場)は14日に順位決定トーナメントがおこなわた。
 ファイナルを戦ったのは日体大女子とアルカス熊谷。2日間で6試合目の戦いを日体大が19-10のスコアで制し、初めて開催された鈴鹿大会で頂点に立った。
 今季4大会の総合成績でもトップとなり、年間総合チャンピオンとなった。


 勝者はキックオフ直後のアルカス熊谷のアタックを守り続け、勝利を引き寄せた。
 フェーズを重ねられても乱れることなく勤勉に動く。やがてターンオーバーから攻めに転じて先制トライを奪う。コンバージョンキックも決まり7-0。前半終了間際にトライを返されるも、7-5でハーフタイムを迎えた。


 後半。勝負どころで輝いたのは山本実主将だ。1分過ぎ、スクラムのアタックからパスダミーで抜いてトライを奪う(コンバージョンキックも決まり14-5)。
 6分にはスクラムからのアタックを永井彩乃が仕留め切り、インゴールにボールを置いた(19-5)。
 ラストプレーでアルカス熊谷、山下果林にトライを許したものの、最後まで追走して最後はグラウンドに倒れ込み、しばらく大の字になった山本主将は言った。
「出し切りました。やってきたことの集大成を出そうと思っていました」
 気持ちよさそうだった。


 大会初日は、地元での優勝、3大会連続の頂点、年間チャンピオンを狙うPEARLSの充実が際立っていたが、ラグビーは難しい。セブンズはこわい。同チームはセミファイナルでつまづいた。
 アルカス熊谷に先制点を許し調子が狂った。最近なかった展開に戸惑った。
 5-7で迎えた後半開始直後、ちょっとしたことで苛立つ。焦った。
 ファウルプレーでイエローカードを受け、その隙にトライを許すと、またファウルプレー。2人少ない状況となり再び失点。5-21とされて勝負は決した。
 試合後に涙を流した齊藤聖奈主将は「規律を守れなかったのは甘さ。自分たちのラグビーをできなかったのが悔しい」と唇を噛んだ。


 年間王者となった日体大は前回大会後、ファイナルでPEARLSに勝つための準備を重ねてきた。
 今季直接対決で勝っていない。秋田、御殿場と、2大会連続で笑った相手を倒さないと、もし数字で上回って年間総合トップとなっても喜べないと思っていた。
 古賀千尋ヘッドコーチが言う。
「セレクションも戦い方の準備もPEARLSに勝つためのことをやってきました。外国人選手に負けない接点に強い選手を選ぶ。ボールを大きく動かし、ここ、というときに前に出る判断ができるようにトレーニングも積んできました」
 結果的に、それはどんな相手にも通用した。部員全員で積み上げて得た勝利だった。


 大会後にはパーティー会場に場所を移して年間表彰式も開かれた。
 日体大の総合優勝を参加全チームで祝う。年間MVPの発表で山本実主将の名が読み上げられると沸く。地元優勝を逃したPEARLSも、悔しいはずなのに突き抜けた明るさだった。
 今大会限りでこのステージから同年代の大会へと戦いの場を移す石見智翠館高校を送り出す時間も取られ、涙と笑い、感謝の気持ちが会場に充満した。
 いい時間だった。







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