国内

サントリー不満の4勝目。神鋼は新人活躍、NECとキヤノンは8強争い残る。


サントリー10番はマット・ギタウだったが、後半早々に小野晃征と交代(撮影:松本かおり)


 ジャパンラグビートップリーグ3連覇を目指すディフェンディングチャンピオンの調子が上がらない。
 サントリーサンゴリアスは10月7日、山梨中銀スタジアムでおこなわれた第5節で豊田自動織機シャトルズに35−24で勝ち、4勝1敗(総勝点16)となったが、沢木敬介監督は、「納得できる内容ではない」と厳しかった。指揮官の不満のひとつは、劣勢だったスクラム。「結果がすべて。うちより織機が強かった。それだけ」とコメントした。

 サントリーは前半、日本代表に選出されたルーキーのCTB梶村祐介がトライゲッターになるなど、21−3で折り返したが、後半40分間のスコアは織機が上回り、快勝とはならなかった。
 後半いきなり、織機にノーホイッスルトライを許したサントリーは、怪我から復活したSO小野晃征らを投入してリズムを変え、46分(後半6分)、FLツイ ヘンドリックがゴールラインを割った。
 しかし、織機はレオン・ホールデン ヘッドコーチがのちに「セットピースではうちが上回れると思っていた」と話したように、この日は何度もスクラムで押し込み、65分、スクラムを起点とする攻撃でWTB松井謙斗がフィニッシュし、食らいついた。
 サントリーは72分にNO8小澤直輝のトライで点差を広げたが、76分、山梨学院大出身の織機NO8ソシセニ・トコキオがダイナミックな走りでゴールに持ち込んだため、サントリーはボーナスポイントを逃している。

 後半から出場したサントリー主将のSH流大は、「見ての通り、目指すべきラグビーではなかった。スタンダードの低いラグビーをやってしまった。次の試合へ向けて、しっかり準備をする」と反省した。

2

神戸製鋼の井関信介

 サントリーと一緒のレッドカンファレンスで首位に立ったのは、15シーズンぶりの優勝を目指す神戸製鋼コベルコスティーラーズだ。大阪・キンチョウスタジアムで、今季初昇格の日野レッドドルフィンズを74−10と圧倒し、4勝1分(総勝点20)となった。
 左WTBで先発した天理大出身のルーキー、井関信介が4トライを決めるなど躍動し、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。
 井関は前半20分頃、WTBアンダーソン フレイザー、CTBアダム・アシュリークーパーとともに好走してつなぎ、フィニッシュ。29分には、敵陣22メートルライン内の左外でもらうと、鋭いステップと身のこなしでタックルを3つ外し、連続トライを挙げた。さらに65分、チームがゴールに迫ると、SH日和佐篤の背後から走り込み、パワーでゴールラインを割った。そして試合終了間際にもアグレッシブな走りを披露し、これまでの出場は2試合ながら通算5トライとなり、トライ獲得ランキングの4位タイに浮上した。

NEC

2人に捕まりながらも前進をあきらめないNECのジョージ・リサレ(撮影:阿部典子)

 千葉・柏の葉公園総合競技場ではNECグリーンロケッツとNTTコミュニケーションズシャイニングアークスが対戦し、34−31でNECが制した。NECは2勝3敗(総勝点9)となり、各カンファレンス上位4チームが進む1位〜8位決定トーナメント進出へ望みをつないだ。
 一方、敗れたNTTコムだが、7点差以内の敗戦だったためボーナスポイントを手にし、2勝3敗ながら総勝点を13に伸ばし、豊田自動織機(3勝2敗=総勝点12)を抜いてレッドカンファレンス4位に浮上している。

3

キヤノン×コカ・コーラは、釜石鵜住居復興スタジアムで開催された初のトップリーグ試合だった
(撮影:川口洋邦)

 ホワイトカンファレンスではキヤノンイーグルスが踏ん張った。岩手・釜石鵜住居復興スタジアムでコカ・コーラレッドスパークスを43−24で下し、連敗ストップ。2勝1分2敗(総勝点12)となり、残り2節は強敵のヤマハ発動機ジュビロとパナソニック ワイルドナイツが相手だが、トップ8入りの可能性は残っている。
 コカ・コーラは開幕から5連敗(総勝点0)。

4

釜石鵜住居復興スタジアムではトップチャレンジリーグの試合も初めておこなわれ、多くの大漁旗が揺れた。釜石シーウェイブスはNTTドコモレッドハリケーンズに27−52で敗れたが、サポーターの熱い声援を受け、決意新たにトップリーグ昇格を目指す(撮影:川口洋邦)

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