W杯

サモアがワールドカップ1年前に指揮官交代 日本にとって不気味な存在

サモア代表の新しい指揮官となったスティーヴ・ジャクソン(右)。
隣はブルーズのタナ・ウマンガ ヘッドコーチ(Photo: Getty Images)


 3年前に9位だった世界ランキングは16位まで下がり、ラグビーワールドカップ2019の出場権はドイツ代表とのプレーオフを制してなんとか手にしたサモア代表だが、侮ることはできない。
 2019年の大舞台では、日本代表と同組に入る。
 日本にとっては、過去4勝11敗と苦手にしている難敵であり、ワールドカップではこれまで、ウェールズやアルゼンチンなどを下して準々決勝進出を2回果たしているジャイアントキラーだ。

 ワールドカップ2019開幕まで1年を切ったが、サモア代表は指揮官を替えた。
 同国ラグビー協会は資金難でうまくいかないことが多く、短期間で繰り返される指揮官交代も選手たちを動揺させる要因となっているが、大勝負の1年前ということで区切りをつけ、再スタートする。

 1勝3敗に終わった前回大会後、再建を託された元ニュージーランド代表CTBのアラマ・イエレミアは成績不振で昨年8月に解任となり、その後、2011年のワールドカップでサモア代表を率いたティティマエア・タフアが指揮官に復帰したが、状況は大きく好転しなかった。

 サモアラグビー協会は、財政的支援を受けている国際統括団体のワールドラグビーから新しいヘッドコーチを早急に見つけるよう促されたこともあって、後任を募集。ファレオマヴァエガ・フェプレアイCEOによると、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど世界中から40人以上の応募があったという。地元から唯一の応募者であった前指揮官のタフアも最終候補4人のなかに残ったようだが、サモア協会は9月19日、スーパーラグビーのブルーズ(ニュージーランド)でアシスタントコーチを務めていたスティーヴ・ジャクソンを新しいヘッドコーチに任命したと発表した。

「ラグビーワールドカップの頂点にマヌー・サモア(サモア代表の愛称)を連れて行く、正しいリーダーとコーチング力を確実に得るために過去を見直した。スティーヴは国民の高い期待をはっきり認識しており、コーチとして、チームのサポートをすばやく再構築する必要があるという課題を理解している」(フェプレアイCEO)

 ニュージーランド人のジャクソンは、選手時代にロックで活躍し、マオリ・オールブラックスにも選ばれ、サウスランドではキャプテンを務めた。引退後はタスマンやカウンティーズ・マヌカウなどでコーチとしての経験を重ね、ノースハーバーの指揮官だった2016年にはニュージーランド国内2部リーグ(マイター10カップ・チャンピオンシップ)で優勝を果たし1部リーグ昇格に導いた。その指導力が買われて名門ブルーズにスカウトされ、2017年から同チームのFWコーチとしてタナ・ウマンガ ヘッドコーチをサポートしていた。

 そして、初めてナショナルチームを指揮することになったジャクソンは、「マヌー・サモアのヘッドコーチとして選出され光栄です。私は、大きな責任を伴うことを知っています。我々はハードワークし、ラグビーワールドカップで世界の尊敬を得ることを決意する。才能、スキル、そして情熱のある選手たちを持っていると確信しています」とコメントした。

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