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シドニーユニ、5年ぶり! 豪州NSW州クラブ選手権、シュート・シールド制す。

完勝。5年ぶりの頂点に輝いたシドニーユニ。(撮影/Yasu Takahashi)


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勝者のテンポを作ったのはSHジェイク・ゴードン。(撮影/Yasu Takahashi)


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途中から出場し、存在感を示したシドニーユニSHニック・フィップス。(撮影/Yasu Takahashi)


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防御をぶち抜くシドニーユニHOトル・ラトゥ。(撮影/Yasu Takahashi)


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ワリンガのSHジョシュ・ホルムスも好プレーを見せた。(撮影/Yasu Takahashi)


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日本でもお馴染みのワリンガ、マーク・ジェラード。(撮影/Yasu Takahashi)



 日本でトップリーグの開幕節が行われた昨秋末、オーストラリア・NSW州のクラブラグビー選手権、シュート・シールドの決勝戦が行われ(9月1日)、シドニー大学クラブ(以下、シドニーユニ)が昨年の王者ワリンガを45-12で下し、5年ぶりの頂点に輝いた。

 昨年は対照的だった。
 神がかった快進撃で勝ち上がり、感動のシュート・シールド制覇を成し遂げたのはワリンガ。それに対し、近年常に優勝争いに加わっていたオーストラリア・ラグビー発祥の名門クラブ、シドニーユニは、レギュラーシーズンで7位に沈んでプレーオフすら戦えなかった。

 そんな悔しさを味わったシドニーユニのメンバーたちは今季、開幕より躍動した。
 レギュラーシーズンを首位で終えると、準決勝でマンリー(同4位)を41-3で破り決勝まで走り続けた。
 一方のワリンガは、今季のレギュラーシーズンでは3位ながら、そこから勢いを増した。準決勝で同2位のノース(ノーザンサバーブス)と対戦。昨年の決勝のリベンジを果たしたかった相手を25-22と破り、連覇に王手をかけた。

 今回も決勝の舞台はノースシドニー・オーバルだった。
 昨年同様、地元に根付いたワリンガの熱いサポーター達が多く詰めかけた。
 それに加えてシドニーユニのサポーター、熱心なラグビーファンも集まり、スタンドは1万5500人の観客で埋まった。

 試合は、序盤から両者積極的に攻撃を仕掛けるスピーディーな展開となった。試合前よりマッチアップに注目が集まったのが両チームのSH。その高いパフォーマンスがエキサイティングな流れを呼んだ。
 シドニーユニの9番はワラターズで活躍のジェイク・ゴードン。ワリンガでは、かつてワラターズ、ブランビーズなど、4つのスーパーラグビーチームでプレーしたベテラン、ジョシュ・ホルムスがテンポを作った。
 ふたりとも豊富な運動量と巧みなボールさばきを見せ、高速のゲームをコントロールした。

 先制したのはシドニーユニ。ほぼゴール正面のPGを決めた。
 その後、さらに連続攻撃から相手ゴール前でフェーズを重ねたシドニーユニは、ラックサイドの一瞬の隙をついてジェイク・ゴードンがゴールへ飛び込む。この日最初のトライが生まれた。
 しかしジョシュ・ホルムスも黙っていない。自陣での崩れかかったスクラムからボールを持ち出してロングゲイン。その一連の攻撃で、一気に相手ゴールまでボールを運ぶと、ワリンガがトライを奪い返した。

 テンポの良いゲーム展開はその後も続いた。
 ただ、常に先を走ったのはシドニーユニだ。ワリンガゴール前でペナルティを得ると、またしてもジェイク・ゴードンが魅せる。クイックスタートで自らインゴールへ。この日2つ目のトライを挙げ、前半を17-7としてハーフタイムを迎えた。

 シドニーユニは、後半はFWが力強かった。ワラターズで活躍し、豪州代表キャップも持つパディ・ライアン(PR)、トル・ラトゥ(HO)らがスクラムを圧倒し、接点でも前進。ゲームを優位に進めた。結果、ペナルティトライも含めて2トライを奪い、31-7とリードを広げた。
 ただ、24点差をつけられてもワリンガの心は折れなかった。
 積極的な攻撃を継続し、自陣深い位置から展開。見事な連続攻撃でトライを奪い返して31-12とした。

 しかし、シドニーユニは強かった。
 後半途中、ジェイク・ゴードンに代わってSHの位置に入ったニック・フィップス(ワラターズ/ワラビーズ)も躍動。トライを演出する。ゴール前でトル・ラトゥに直接ボールを渡すと、ラトゥはディフェンスのギャップに切れ込んでインゴールへ。その後も1トライを追加して勝負を決めた。

 ワリンガは試合終盤に元豪州代表、日本でも活躍したマーク・ジェラード(CTB)を投入したが、スコアボードを動かすことはできなかった。ファイナルスコアは45-12。シドニーユニが、創部150周年と節目の年だった2013年以来、5年ぶりにシュート・シールド王者のタイトルを手にした。

 シドニーユニは、全グレードの総合ポイントによる「クラブチャンピオンシップ」のタイトルも獲得した。これは今年で15年連続となるが、今季はセカンドグレード以下、コルツ(20歳以下)も含め、すべてが準決勝までに姿を消していただけに、シュート・シールドを戦ったファーストグレードが意地を見せた形だった。
 これで、今季のシドニークラブラグビー(Premiership Competition)は全日程を終了。女子ラグビーの決勝は9月15日(土)に行われる。
(文/Yasu Takahashi)


【Shute Shield 2018レギュラーシーズン最終順位】
1. シドニーユニバーシティ(Sydney University)
2. ノーザンサバーブス(Northern Suburbs)
3. ワリンガ(Warringah)
4. マンリー(Manly)
5. イーストウッド(Eastwood)
6. イースタンサバーブス(Eastern Suburbs)
7. サザンディストリクツ(Southern Districts)
8. ウェストハーバー(West Harbour)
9. ランドウィック(Randwick)
10. パラマッタ(Parramatta)
11. ゴードン(Gordon)
12. ペンリス(Penrith)


【NSW Premiership Competition 決勝結果】
◆Shute Shield(1st Grade) 
Sydney University 45-12 Warringah

◆Colin Caird Shield(2nd Grade) 
Eastern Suburbs 36-17 Eastwood

◆Henderson Shield(3rd Grade) 
Northern Suburbs 20-17 Eastern Suburbs

◆Henderson Cup(4th Grade) 
Warringah 15-12 Northern Suburbs

◆W.Mcmahon Memorial Shield(1st Colts)
Randwick 36-20 Gordon

◆Shell Trophy(2nd Colts)
Randwick 50-24 Gordon

◆Bill Simpson Shield(3rd Colts)
Eastern Suburbs 27-24 Gordon

◆Gregor George Cup(Club Championship)
Sydney University

◆Eric Spilsted Shield(Colts Club Championship)
Randwick

◆Sydney Women's Rugby/ Jack Scott Cup
Grand Final 15/Sep/2018






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