W杯

7人制スターも躍動でケニアがW杯初出場に望みつなぐ ナミビアと全勝対決へ

セブンズの世界的スターであるウィリー・アンバカ。15人制ケニア代表の新たな戦力に
(Photo: Getty Images)


 エンブレムは百獣の王、ライオン。それをスワヒリ語で呼び「シンバズ」の愛称で知られるラグビーのケニア代表が、念願のワールドカップ初出場に望みをつないだ。
 2019日本大会のアフリカ最終予選を兼ねたゴールドカップで、ワールドカップ常連国のナミビアを追いかけ、8月11日に地元ナイロビでおこなわれたチュニジア戦に敗れれば首位のナミビアに大舞台への切符を譲るところだったが、67−0で快勝。11トライを挙げてボーナスポイントも獲得し、4勝0敗(総勝点17)とした。

 これにより、最終節の8月18日にナミビアの首都ウィントフックでおこなわれる全勝同士の直接対決が優勝決定戦となる。総勝点20のナミビア代表は引き分け以上なら6大会連続のワールドカップ出場。ケニア代表が勝てば初の出場権獲得で、歴史的快挙となる。

 この全勝対決で敗れた方は、今年11月にフランスのマルセイユで開催される世界最終予選(敗者復活予選)に進み、カナダ、ドイツ、香港と総当たり戦でラスト1枚の切符を争うこととなる。

 アフリカ最終予選で3位につけていたウガンダは11日、モロッコを47−29で下して2勝2敗となり総勝点を9に伸ばしたが、残り1試合で上位2チームを上回ることはできないため、チュニジア、ジンバブエ、モロッコとともに予選敗退が決まった。

 アフリカ代表権をかけた戦いは、FWが強く、BKの得点力も高いナミビアが本命視されているが、ケニアはランニングラグビーで勢いに乗る可能性があり、新たに登場した新星がチームを活気づけている。
 チュニジア戦では、7月のワールドカップ・セブンズにも出場した7人制スターのウィリー・アンバカが15人制代表デビュー。背番号14をつけ、前半4分すぎに軽快なステップから先制トライを挙げ、終盤にもファイブポインターとなり勝利に貢献した。
 身長193センチ、体重95キロの28歳であるアンバカは、ワールドセブンズシリーズで通算220試合に出場して115トライを記録し、ワールドカップ・セブンズには2大会出場、オリンピアンにもなった。その一方、15人制でも海外クラブから注目され、フランスのリヨンや南アフリカの名門ウェスタン・プロヴィンスでもプレーし、昨年は、オールブラックスのアーロン・スミスやンガニ・ラウマペ、ネヘ・ミルナースカッダーも在籍するニュージーランドのマナワツに加入して経験を積んだ。
 大一番で、ケニア代表に勢いをもたらすXファクターになるかもしれない。

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昨年のNZ国内大会開幕節でマナワツの11番をつけ、ウェリントン戦でトライを挙げたアンバカ
(Photo: Getty Images)

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