セブンズ

ツポウ テビタ、トップリーグ&オリンピックへ日本人として出る!


今夏はワールドカップ・セブンズの舞台で躍動したツポウ テビタ(撮影:松本かおり)

 ラグビーをしてきたトンガ出身のツポウ テビタは、今年、日本国籍を取得した。登録名も従来の「テビタ・ツポウ」から現在のものに変えた。

 身長185センチ、体重104キロの26歳。ボールを脇に抱えながら相手のタックルをかわすフットワーク、地を這うようにラックへ飛び掛かるジャッカルが光る。日本航空高校石川、大東文化大学、現所属先のパナソニックで勤勉さが買われており、学生時代から日本語も堪能。今度の決断で、さらなるキャリアアップが期待されるだろう。

 外国人枠がある15人制のトップリーグでも、今季から日本人扱いでプレーできる見込み。昨季1試合に終わった公式戦出場のチャンスを広げられそうだ。何より今年招集されている男子7人制日本代表として、オリンピック出場を視野に入れられる。
 
 ワールドラグビーの管轄下にある15人制のテストマッチや7人制のワールドシリーズなどでは、当該国のパスポートがなくても代表としてプレーできる。もっとも他競技もおこなうオリンピックへ出るには、その土地の国籍が求められる。日本に帰化したばかりのツポウは、2020年の東京オリンピックへの挑戦権を得た格好だ。

 パナソニックでは15人制のFL、NO8として肉弾戦に顔を出すとあって、動きの多い7人制との両立は「難しい」と認める。もっとも岩渕健輔ヘッドコーチ率いる男子7人制日本代表に加われば、「チームにフィットできるようにベストを尽くしたい。チームでしつこいディフェンスをできるように」。日々のトレーニングに手を加えたり、合宿帯同前に心を整えたりすることで、7人制の代表活動に適応している。
 
「7人制にいる間は7人制にフォーカスして出し切りたい。7人制に、自分を近づける。毎回、その切り替えをする」

 7人制の世界サーキットであるワールドシリーズの大会は、日本のトップリーグの開催期間中にもおこなわれる。ふたつのステージで活躍が求められるツポウは「どちらも出たいのですが、どちらかに決めないといけない。いろいろな方のアドバイスも聞いて、自分にとって何がいいのかを考えていきたい」と慎重に言葉を選ぶ。

 ただ、話題がオリンピックに転じれば「(参加への意欲は)…大きいですよね」。オリンピアン、そしてメダリストになりたいのは間違いなさそうだ。
(文:向 風見也)

R80PC2RMワールドカップ2019ラグリパcolumn2