セブンズ

セブンズW杯日本代表・副島亀里ララボウ ラティアナラ、35歳でも「学ぶ」。

7月8日のメンバー発表記者会見での副島亀里ララボウ ラティアナラ。(撮影/松本かおり)



 男子7人制ラグビー日本代表(男子セブンズ代表)の副島(そえじま)亀里ララボウ ラティアナラは7月20〜22日、アメリカ・サンフランシスコでのワールドカップセブンズ2018での出場を目指す。異色の経歴でも話題を集めた身長190センチ、体重92キロの35歳は、発足したばかりの新体制のもとでも向上心を保つ。

 7月5日、東京・辰巳の森ラグビー練習場。大会に向けた候補選手の合宿が初日を迎えた。副島は他選手とともに実戦形式のセッションやスキル練習をおこない、最後は走り込みで締めた。
「これが、セブンズの(に必要な)フィットネスだから」
 2009年に日本人女性と結婚し、2013年に帰化している。大方の取材は日本語で応じる。

 男子セブンズ代表は6月、岩渕健輔新ヘッドコーチ(HC)が就任した。2014年から桜のジャージィに袖を通す副島にとって、3人目の代表指揮官となる。

 ダミアン・カラウナ前HC時代と現在との違いについて、副島は「もっと、細かい部分のことを話すようになった。日本人同士だし、外国出身選手もほとんど日本語を話せるから」。岩渕HCには課題をわかりやすく示してもらえる。「もっと自分のレベルを上げられる」という。

「ディフェンスでの細かいコミュニケーションのこと、自分の強みをもっと(出して欲しい)ということを言われます。ワールドカップまで、毎日、レベルを上げられる。何回か合宿をやって、いまは(選手同士でも)喋りやすくなった」

 2009年の来日後は佐賀クラブ、玄海タンガロアというクラブでプレーする傍ら、佐賀にあるシライシ舗道に入ってフルタイムで肉体労働にいそしんだ。この国でプロ契約を勝ち取ったのは、2016年のオリンピックリオデジャネイロ大会の日本代表として4位入賞を果たしてからだ。

 エリートコースと異なる道を歩んできたからか、トップリーグのコカ・コーラで在籍3年目のいまも「いつも新しい学びがある」とどん欲さを持ち続ける。

 アマチュア時代の経験から得たものは。通訳を介して言った。

「努力が結果に繋がるし、やらなかったらやらない分、それなりの結果になる。それはどの仕事でも一緒、ということです」

 現在の13名のうち12名で挑むワールドカップセブンズでは、大会初戦でウルグアイ代表に勝てばフィジー代表とぶつかる。副島の出身国だ。故郷と戦う感慨について聞かれれば、当の本人は「試合の直前はそういったことも思いますが、試合が始まれば日本の一員として戦います。日本人なので」。あくまで、勝負そのものに視線を向ける。
 
 2015年のワールドシリーズ・ドバイ大会で対戦時は17-21と惜敗し、2017年に日本選抜として臨んだシリコンバレーセブンズ(サンフランシスコ)では26-26と引き分けた。
 リオデジャネイロ大会で金メダルを獲った強豪に対し、副島は「必ずしも勝てない相手ではない。ここで勝つことが、今後の日本のチームにとっても成長の手助けになります」。
 ピュアな気持ちでハードワークする。
(文/向 風見也)






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