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サンウルブズは豪州1位ワラターズに大敗… 前半競るもレッドカードで崩壊

前半の終盤にレッドカードを提示されたサンウルブズのセミシ・マシレワ(写真右端)
(Photo: Getty Images)


 アウェイ(敵地)での初勝利を目指し、7月7日にシドニーでオーストラリア・カンファレンス首位のワラターズに挑んだ日本のサンウルブズだが、25−77で大敗した。前半は競り合い、33分の時点ではリードしていたが、ハーフタイム前にWTBセミシ・マシレワが危険なプレーで一発退場となり、数的不利の後半、ディフェンスは崩壊した。
 3勝12敗(勝点14)となったサンウルブズは、2年ぶりにスーパーラグビー最下位が確定。一方のワラターズは9勝1分5敗(勝点44)となり、3年ぶりのプレーオフ進出とオーストラリア・カンファレンス制覇が決まった。

 前半10分、サンウルブズはPGで先制したが、リスタートのキックオフボールを空中戦に強い相手FBイズラエル・フォラウに確保され、たたみかけられてPRセコペ・ケプにトライを奪われた。

 それでも、アリアンツ・スタジアムに強い風が吹くなか、ゴールデンブーツを持つサンウルブズのSOヘイデン・パーカーがショットで加点し、1点差に詰めると、22分には、CTBジェイソン・エメリーがハードタックルで相手に落球させ、パーカーが無人のスペースに蹴ったボールをチェイスしたWTB山田章仁が確保してゴールへ駆け抜け、13−7と逆転した。

 25分、オーストラリア代表FBでもあるフォラウに約60メートルの独走を許し、点差を詰められたが、サンウルブズは3分後、山田が鋭く切り込んで壁に穴を開け、左外でパスをもらったFLリーチ マイケルがハンドオフでタックラーを振り切ってゴールに持ち込み、リードを広げた。

 風の影響を受けてラインアウトなどでミスが続き、リズムに乗れなかったワラターズだが、34分、キックレシーブからのカウンターでボールをつないでCTBカートリー・ビールがフィニッシュし、コンバージョンも決まって逆転する。

 さらに39分、SOバーナード・フォーリーがゲインしてFBフォラウのトライを演出。このとき、懸命にフォーリーを止めにいったサンウルブズのWTBマシレワが、相手を持ち上げて頭部から落とす形になってしまい、レッドカードで痛恨の一発退場。

 これで、シーソーゲームは大きく動き出した。

 18−24で後半を迎え14人で戦うことになったサンウルブズに対し、ワラターズは後半早々、PGで加点。数的有利を活かしてボールを継続し、44分(後半4分)にはFLネド・ハニガンがトライゲッターとなった。その2分後にはLOロブ・シモンズがダイナミックに走り抜け、サポートしたSHニック・フィップスが狼から逃げ切った。
 流れを変えたいサンウルブズだが、51分にはスクラムでターンオーバーされ、ボールを動かされ、身長195センチ、体重123キロの巨漢WTBタンゲレ・ナイヤラヴォロを止められず、18−46。

 それでもサンウルブズは、前半終了前に相手のコンバージョンを阻止していた闘将リーチが、再びキッカーのフォーリーにプレッシャーをかけるなど、あきらめない姿勢を見せ、チームを鼓舞すると、55分、すばやいパス回しから、ハーフウェイ付近でボールをもらった左WTB山田が世界最高FBと呼ばれるフォラウを振り切ってゴールへ駆け抜け、トライを挙げた。

 しかし、ワラターズの数的有利は変わらず、61分にCTBカーティス・ロナがゴール右隅にフィニッシュ、65分にはNO8マイケル・ウェルズがトライを挙げ、勝負は決まった。

 70分には相手SHにプレッシャーをかけにいったSH田中史朗が、腕を首に巻き付ける形となってイエローカードを提示され、サンウルブズは13人に。
 その後、ワラターズはさらに3人がゴールラインを割って、チームの1試合最多トライ記録を更新する計12トライを挙げ、日本チームを退けた。

 サンウルブズは7月13日にブリスベンでおこなわれる今季最終戦で、レッズに挑む。

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