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宗像サニックスに異色キャリアの長身戦士。サム・チョンキット、走力光る。


ジャパンセブンズでプレーする宗像サニックスブルースのサム・チョンキット(撮影:松本かおり)

 独自の採用手法と大胆な展開攻撃が売りの宗像サニックスが、またも異色のキャリアを持つ外国人選手を獲得した。今季新加入のサム・チョンキットだ。国内トップリーグでの上位進出に向け、「チームに貢献したい」と話す。

 身長198センチ、体重107キロの23歳は、7月1日、東京・秩父宮ラグビー場での7人制大会のジャパンセブンズに出場。豊かなスピードで大きな突破を披露していた。

 高校ニュージーランド代表に選ばれた過去を持つが、「新たな挑戦がしたいから」と来日。前年度までは、クラブチームの北海道バーバリアンズに在籍した。当初は大学ラグビー界への参入を考えたが、「日本の大学は4年間在籍しなくてはならないとは知らなかった。ほかにクラブチームはないかと」。就学の必要がないチームを探した結果、おもに週末に活動するクラブシーンへ挑んだのである。

「北海道はとてもいいところでしたが、ラグビーのレベルはそれほど高くはありませんでした。トップリーグでプレーできる機会を探していました」

 プロ志向のチョンキットは、レベルの高いトップリーグへの挑戦を模索するようになった。その延長線上で今季、宗像サニックスとサインできた。新天地では、元ニュージーランド代表で「キング」の異名を持つカーロス・スペンサーがBKコーチを務めている。チョンキットはポジションこそ違うが、母国の英雄的存在から防御システムなどを指導されているという。

 15人制ではもともとLOを務めてきた。もっともサニックスの外国人LO勢にはイングランド代表経験者でレベルズ在籍のジェフ・パーリング、サンウルブズでプレーするジェームス・ムーアがいる。そこでチョンキットはより多くのチャンスを得るべく、FL、NO8でもスタンバイする。

 このチームには、才能発掘と才能開花の歴史がある。2010年に加わったカーン・ヘスケスは、当時こそ母国ニュージーランドでスーパーラグビー行きを逃す存在だったが宗像の地でブレイク。2015年のワールドカップ・イングランド大会の日本代表として、南アフリカ代表戦で決勝トライを奪っている。

 背が高くて足が速いという資質を持つチョンキットも、日本代表入りへ「チャンスがあるなら」と意欲的。新たなサクセスストーリーを描けるだろうか。
(文:向 風見也)

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