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神戸製鋼が連勝! コーラの猛追しのぐ

神戸製鋼の面々は15日から、モーリシャスで行われる10人制国際大会にも参加(撮影:Yoshio ENOMOTO)

 トップリーグのオープン戦が6月10日にあり、昨年度リーグ戦5位の神戸製鋼が40−38(前半26−12、トライ数6−6)で同14位のコカ・コーラの猛追を振り切った。

 この一戦は、第46回兵庫県フェニックスラグビーフェスティバルのメインとして、神戸市のユニバー記念競技場で行われた。

 神戸製鋼は6月3日のNEC戦(42−19)に続き、2試合のみの春シーズンを連勝で終えた。新任のデーブ・ディロンヘッドコーチ(HC)は「勝ててなにより」。勝者は、前後半の開始6分までに2トライずつを挙げ、ホームチームの優位性を見せつける。

 後半56秒、ノーホイッスルでの5本目トライは、自陣22メートルからの逆襲だった。SOイーリ ニコラスからデコイ走者の背中越しに、新加入のCTBチャーリー・ローレンスへのピンポイントパス。最後は、同じく新人のLOタウムア・ナエアタ(流通経済大)がゴールラインを駆け抜けた。

 前半11分の3本目トライは、計4人を経由して最後はNO8谷口到が決めた。

 神戸製鋼はこのほかにもパスでの大外展開を試みる。

 社会人13年目、35歳のFB正面健司は「パスは毎日の練習の中に組み込まれている」。ディロンHCが試合後に言った「ラグビー・コンディション」、意訳すればラグビーのための技術向上が、新任のウエイン・スミス総監督の意志の下、落とし込まれている。

 神戸製鋼は当日のメンバー登録26人全員を使い切った。新人では後半21分、FL前田剛(明治大)とCTB日下太平(クライストチャーチ・ボーイズ・ハイスクール)が、同24分にはHO佐野瑛亮(中央大)がそれぞれピッチに立った。NEC戦と合わせると、ケガ人を除いた37人が出場したことになる。

 6月11日には選抜メンバー16人が離日する。アフリカ東部の島しょ共和国・モーリシャスで行われる10人制国際大会「ビーチコマー・ワールドクラブ・テン」(6月15〜17日)に参加する。SO山中亮平は「まだまだ伸びる要素がたくさんある。こらからもチームとして頑張っていきたい」と話した。

 一方のコカ・コーラは、大黒柱の両CTB、ラファエレ ティモシー、ウィリアム・トゥポーが日本代表の選ばれているため欠場。ケガ人もあってメンバー登録は神戸製鋼より4人少ない22人だった。

 その中で、力強さをアピールする。

 前半40分、後半7分には2度、ラインアウトモールを押し込み、インゴールを陥れる。

 後半32分にはゴール前のスクラムをちぎり、NO8豊田将万が5点を加えた。

 現場の責任者でもある臼井章広チームディレクター(TD)が、「春から体を大きくしようとしてウエイトに取り組んでいる。特に量を見直してやっている」と話したように、すでに効果は出ている。

 チーム全体にパワーがつけば、より前にボールを運べる。7人制日本代表経験者のFL桑水流裕策、WTB副島亀里ララボウ ラティアナら走りのスペシャリストが輝く。

 コカ・コーラは昨年度シーズン、順位決定戦を含め15戦して1勝しかできなかった。入替戦では三菱重工相模原に27−27で同点ながら、リーグ規約に救われ、辛うじて残留する。その過去を踏まえ、臼井TDは「今日は前後半の入りがよくなかった。ああいうことをやっていると公式戦で勝てない」と改善点を口にした。

 メンバー総入替の中での試合だったため、現段階で両チームの力を測ることは難しい。ただ、経験を積むことにより、チーム全体の底上げにはつながっている。

RMワールドカップ2019ラグリパcolumn2