Nations

「試合前から勝敗は決まっていた」 リーチ主将、連勝目指し最高の準備へ。


第1戦後、堀江翔太やコーチたちと話をするリーチ マイケル主将(撮影:Hiroaki.UENO)

 イタリア代表を34−17で倒したあと、会見で、勝敗を分けたポイントを訊かれた日本代表主将のリーチ マイケルは、こう言った。
「試合を開始する前に勝敗は決まっていたと思う。なぜなら、最高の準備ができたから。今朝、朝食をとるときに流(大)と力也(松田)が話していたのを耳にしたのだが、彼らが話していた内容というのは、『4点ビハインドだったらどうするか』『そのままアタックするのか、それともテリトリーを取りにいくのか』というもので、それを聞いて、本当にすばらしい準備ができていると思った。選手たちはさまざまなシチュエーションを想定して話し合い、考え合っていると感じ、そんな気持ちになった」

 日本で開催されるラグビーワールドカップ2019の開幕まで、あと1年3か月。世界中を驚かせた2015年大会の快挙を上回る、日本ラグビー史上初のベスト8以上を本気で狙う。2016年9月からジャパンの指揮官となったジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチのもと、努力とハードワークを重ね、厳しい批判も糧にしてきた。
 日本代表強化につなげることを目的とするサンウルブズの指揮も今年からジョセフ ヘッドコーチが兼任し、今季スーパーラグビーは開幕から9連敗を喫して応援する人たちを不安にさせることもあったが、選手とチームは確実に進歩していることを証明した。

 ジョセフ ヘッドコーチはイタリア代表との第1戦をこう評価する。
「相手はフィジカルが強く、タイトで、ひとつのミスが勝敗を左右する厳しいテストマッチで、選手たちはメンタルの強さで戦いきった。コーチとして非常に感心してる。まだまだ課題はあるが、何が起きようが、選手たちみんなで乗り越えたことが顕著にあらわれた」

 ジョセフ体制となってから日本代表はテストマッチを15試合戦い、8勝6敗1分。敵地でウェールズ代表相手に3点差の惜敗、フランス代表とはドローで金星獲得とはならなかったが、15戦目でティア1に分類される強豪国(南半球:ラグビーチャンピオンシップ参加国=ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン/欧州:シックスネーションズ参加国=アイルランド、イングランド、ウェールズ、スコットランド、フランス、イタリア)を倒した。

 6月9日、覚悟を決めて臨む真剣勝負を制したあと、リーチ主将は「今日の試合は本当にテストマッチだった」とコメント。「試合中にすごく大事な場面がいくつかあって、チームとしてそこを乗り越えられたのは嬉しい。大事な場面を自分たちの有利な状況に持って行って、本当にいい試合運びだった」。

 もちろん反省点はある。ラック周りのディフェンスと、ボールを蹴ったあとの対処を次戦に向けてしっかり修正し、もっといい準備をしていきたいとリーチ主将は言う。

「来週の試合はとても大事。相手は必死にやって来る。ここで勝てば自分たちの自信になるので、しっかり準備したい」

RMワールドカップ2019ラグリパcolumn2