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熱いハートはそのまま。東海大FL山田生真は「考え方が変わりました」。

生真は「いくま」と読む。体育学部競技スポーツ学科 の2年生。(撮影/多羅正崇)



 2季前の東海大仰星で主将を務めた東海大学のFL山田生真(2年)は、自身の変化を歓迎している様子だった。
「考え方が大きく変わりました」 
 東海大の新主将となったアタアタ・モエアキオラら、今季リーダー陣に刺激を受ける日々だ。

 関東大学春季大会Aで0勝1敗の東海大は5月20日、帝京大学百草グラウンドで1勝1敗の帝京大に7−69で敗戦。
 ケガなどで一部主力を欠くなか、今春初めてファーストジャージーを着たというHO前本健太(3年)、CTB永島春樹(4年)らの好守などで対抗したものの2連敗を喫した。

 この日東海大で7番を背負って先発した山田は「足の違和感」により前半27分に途中交代。
 交代前までに4連続トライを浴びた展開を「やりたいことをやらせてもらえませんでした」と振り返ったが、失トライのたびに枯れた声で声を掛けるなど、持ち前の熱いハートは示した。

 身長177センチ、体重100キロ弱の19歳は、四国中央市(愛媛)の宇摩ジュニアラグビースクールから東海大仰星へ進み、主将として迎えた高校3年時は全国高校ラグビー大会“花園”で準優勝。

 東福岡との決勝戦の前日練習では、全員が手をつないで大きな円陣を組み、「出場メンバーとそうでないメンバーがひとつになるために」(山田)、恒例の全員スクワットを行った。チームの一体感は重視するポイントだ。

 そんな山田が東海大で2年目を迎えた今季は、新主将にモエアキオラが就任。東海大の木村季由GM 兼監督は、春季大会初戦の明大戦後、モエアキオラの人柄をこう語っていた。
 
「アタ(アタ・モエアキオラ)は誠実に正しいことをやる人間。ぶれないですよ。できない言い訳を言う子ではないです。それが4年生の中では際立っているところがありました」
 
 そんな新主将のスタイルに接してきた2学年下の山田は、「理想のキャプテン像」の変化を感じている。

「僕は“キャプテン”というと、みんなの前でしっかりと喋る――そんなイメージでいたのですが、キャプテン(モエアキオラ)を見ていると、任せられるところは3人いる副将などに任せて、チームをひとつにしています。副将の方々も存在感があってたくさん仕事をしています」

 多くの仕事を独力でこなし、強いリーダーシップでチームを牽引する。自身はこれまでそんなタイプだったというが、今後はスタイルが変わるかもしれない。

「見えないところでの声の掛け方なども参考になります。キャプテンの仕事に対する考え方が大きく変わりました」

 レギュラー獲りについては「まだまだです」と謙遜するが、ピッチに入れば闘志溢れる全力プレーで身体を張り、積極的にチームを鼓舞する。
 心身ともに成長し、秋の定位置確保へ一歩ずつ歩んでいく。
(文/多羅正崇)






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