国内

スクラムに自信。NZU戦でも強靱だった大東大・古畑翔。

NZUにスクラムで猛プレッシャー。ペナルティトライを奪い、祝福されるPR古畑翔(写真中央)。
(撮影/松本かおり)



 大東大の強力スクラムを支える古畑翔(4年)は、ニュージーランド学生代表が相手であっても退かなかった。

 5月6日、東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれたニュージーランド学生代表(NZU)×関東学生代表。

 後半15分、17点のビハインド(5−22)を背負っていた関東学生代表のFW陣は、相手ゴール前のスクラムでコラプシングを誘発。
 その結果、U20ニュージーランド代表歴のあるPRポウリ・ラケテ=ストーンズが、反則の繰り返しによりシンビンに。
 関東学生代表は直後のスクラムも押し、ペナルティトライを奪ってみせた。

 その相手3番のトイメンとしてスクラムを組んでいたのが、先発PRの古畑だった。

「ゴール前のチャンスで相手が落としてきました。トライにつながったので良かったと思います」

 ニュージーランド学生代表はこの日のスクラムで、ボール投入前の段階からプレッシャーをかけてきていたという。

「今のルールでは(ボール投入前にプッシュなどを)かけたりしたら反則になるんですけど、そこを流していた部分があったので、最初はセットするまでやりづらかったです」

 先発フロントローだった残りの2人、HO武井日向(明大/3年)、PR藤井大喜(大東大/3年)と話し合い、試合中に対応した。

「3人で考えて、『相手に付き合わないで、セットしたあとのことを考えてやろう』と言っていました」

 2018年度の関東学生代表は、関東7大学によるコンバインドチーム。春季大会の期間中でもあり、この日のためにスクラムを合わせる十分な時間はなかった。

 しかし後半17分のスクラムを押してペナルティトライを奪うなど、17−34の敗戦にあって、関東学生代表のスクラムは光っていた。
 
 PR古畑自身も、この日のスクラムについては「練習よりもコミュニケーションが取れていたので80点くらいです」と手応えがあった。
 
 東大阪ラグビースクール、花園中を経て、大阪桐蔭時代には2年連続で花園出場。身長185センチ、体重123キロの大型PRは、大東大では2年時からレギュラーに定着。強力スクラムを牽引している。

「いろんな3番の選手に勝ってきたので、自信になっています」

 春季大会Aグループ開幕戦、4月28日の慶大戦後、PR古畑は表情を変えずにそう語っていた。
 誰にも負けたくない。スクラムでそんな闘志を漲らせる勝ち気な21歳は、ラグビー王国の有望選手を相手に存在感を放った。
 NZUフロントローの脳裏には、PR古畑の存在が刻まれたに違いない。
(文/多羅正崇)






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