国内

ワールドユース初8強の北陽台は準々決勝で惜敗 4強に日本勢は大阪桐蔭のみ


雨中の熱闘を終え記念撮影する長崎北陽台と豪州チーム(撮影:RUGBY REPUBLIC)

 5月2日、福岡県宗像市の緑豊かな自然に囲まれたグローバルアリーナは雨となり、カエルが気持ち良さそうに鳴いていた。しかし、「サニックス ワールドラグビーユース交流大会 2018」に参加していた選手たちにとっては悪天候。準々決勝は第3試合の途中から雨脚が強まり、難しいグラウンドコンディションのなかおこなわれた。

2

雨でグラウンドはぬかるみとなった(撮影:RUGBY REPUBLIC)

 3年ぶり5回目の出場で初のベスト8入りを果たした長崎北陽台は、照明が灯るなか、準々決勝第4試合でオーストラリアのセント オーガスティンズ カレッジに挑み、6−26で敗れた。
 プールAで、強豪国ニュージーランドのヘイスティングス ボーイズ ハイスクール相手に7点差と健闘し、国内の前年度高校チャンピオンである東海大学付属大阪仰星を接戦で下した粘り強さは、この試合でも確かに見せた。
 序盤、北陽台はPG2本でリードを奪う。しかし前半8分、バックスリーが自陣深くのキック処理でプレッシャーをかけられ、インゴールに転がったボールをオーストラリアの選手が押さえ、流れは変わった。北陽台は果敢に攻めて何度か敵陣深くに入ったが、反則やブレイクダウンの苦戦で好機を逃した。
 6−12で迎えた後半も、スタメンに身長185センチ以上の大柄な選手を7人擁するオーストラリアチーム相手にしぶとく食らいつき、ディフェンスでも奮闘したが、後半にも2トライを追加され、惜敗となった。

 品川英貴監督は、「力の差。このコンディションのなか、モールをしっかりやって、ラインアウトが安定してきているのでそこでも相手にプレッシャーをかけて、セットプレーで勝負していこうと、この試合に臨んだ。攻撃の時間を長くするというのを目標に掲げていたが、PKを得たあとのタッチキックミスを連発してリズムに乗れなかった」と試合を振り返る。
 さらに、これまではペナルティを少なく、規律を守って粘りのディフェンスをしていたが、オーストラリアの選手たちにビッグゲインされてからオフロードでつながれだし、守りにほころびが出てきたことも敗因のひとつに挙げた。「それで、次第にペナルティも重なった。うちのチームはペナルティが続きだしたら、だいたい負ける」
 今大会、順位は気にしていない。「自分たちよりレベルが高いチームにチャレンジできるこの大会の経験を、次につなげるのが目標」と品川監督。長崎北陽台は花園(全国高校大会)で1994度に準優勝、2007年度はベスト4に入ったことがあるが、今後の成長次第では、それ以来の躍進も十分に期待される。

 準々決勝第1試合は、今春の全国高校選抜大会を制した桐蔭学園(神奈川)がヘイスティングス ボーイズ ハイスクール(ニュージーランド)に挑んだ。相手の再三のブレイクスルーとオフロードで大差をつけられ、それでも、0−31から反撃して3トライを奪い返しラグビー王国の男たちを苦しめたが、結局、19−31で敗れた。

 国内チーム同士の対戦となった準々決勝第2試合は、選抜大会準優勝の大阪桐蔭が九州王者の東福岡を34−7で下し、日本勢で唯一ベスト4入りした。
 序盤にPGで先制した大阪桐蔭は、前半14分にFWがゴール前でピック&ゴーを繰り返し、追加点。18分には左への展開からFB伴井亮太がゴールに持ち込み、17−0とリードを広げた。CTB高本幹也のビッグヒットもあり、チームは活気づく。
 3年連続の4強入りとさらなる高みを目指す東福岡は23分、吉永昂生と森山雄太の両LOがゲインして敵陣深くに入り、キャプテンのHO福井翔がトライを挙げるなどして7点を返したが、ミスや反則が多く、波に乗れなかった。
 大阪桐蔭はハーフタイム前、相手のラインアウト失敗からめぐってきた敵陣深くのスクラムからの攻撃で、キャプテンのCTB松山千大が鮮やかに抜けて流れを引き戻し、後半6分にもトライを獲得。ディフェンスでも東福岡にプレッシャーをかけ続け、快勝となった。

 前半途中から強い雨のなかでおこなわれた海外勢同士の準々決勝第3試合は、フィジーのラトゥ カンダヴレヴ スクールがぬかるみとなったグラウンドで得意のランニングラグビーを発揮できなかったものの、南アフリカのフレイムズビー ハイスクール相手にフィジカルバトルでも互角にわたりあって辛抱強く戦い抜き、14−7で接戦を制した。

 5月4日におこなわれる準決勝とその他の対戦カードは以下のとおり。


▼準決勝
・13:30 ヘイスティングス ボーイズ ハイスクール(NZ) vs 大阪桐蔭高校(大阪)
・14:50 ラトゥ カンダヴレヴ スクール(フィジー) vs セント オーガスティンズ カレッジ(豪州)

▼5〜8位決定トーナメント
・10:30 桐蔭学園高校(神奈川) vs 東福岡高校(福岡)
・11:50 フレイムズビー ハイスクール(南ア) vs 長崎北陽台高校(長崎)

▼9〜12位決定トーナメント
・13:30 東海大学付属大阪仰星高校(大阪) vs 報徳学園高校(兵庫)
・14:50 尾道高校(広島) vs エクセター カレッジ(イングランド)

▼13〜16位決定トーナメント
・10:30 秋田工業高校(秋田) vs エニセイ-STM(ロシア)
・11:50 東海大学付属相模高校(神奈川) vs ジエングオ ハイスクール(台湾)

R80PC2RMワールドカップ2019ラグリパcolumn2