セブンズ

小さくても勝つ。男子セブンズ代表8強ならずも、シンガポールでロシア破る。

ロシア戦で2トライの吉澤太一。(撮影/松本かおり)



 体格差を覆したのは3試合目だった。
 4月28日から始まったHSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ 第8戦シンガポール大会に招待枠で出場している男子セブンズ日本代表だ。
 フィジー、スペイン、ロシアと同じA組でのプール戦に1勝2敗。2日目は8位以下トーナメントが戦いの舞台になってしまった。
 しかしロシア戦の勝利は、やってきたことを発揮して得たものだった。

 4月6日〜8日に香港でおこなわれた、2018-2019年シリーズの全戦出場権を争うコアチーム昇格大会では優勝した。
 ただ今回は、7月のワールドカップ・セブンズ、8月のアジア競技大会前にある最後の本格的実戦の場ということもあり、香港セブンズとはメンバー構成をガラッと変えて臨んだ。
 3週間前のメンバーから、シオシファ・リサラやジョネ・ナイカブラ、副島亀里ララボウラティアナラなど外国出身選手ら主力が何人か欠けていた。代わりに若いメンバー、新しいメンバーが加わった。

 フィジー戦とスペイン戦では、ミスがことごとく失点につながった。
 12-45、12-22と敗れたそれぞれの試合。接点でボールを奪われて切り替えされ、ミスでボールを失ったところから攻め切られた。タックルミスもあった。
 ツポウ テビタ、小山大輝(ともにパナソニック)、吉澤太一(コカ・コーラ)、ジョー・カマナ(マツダ)らの活躍はあるのだが、それぞれが単発に終わり、結果に結びつかなかった。

 しかし、ロシア戦は違った。
 攻守ともに粘る。そのジャパンの生命線を全員で保った。
 パワープレーからのオフロードパスで先制トライを許すも、その後、準備してきたことを披露。ボールを動かし続け、フェーズを重ねる。吉澤、小山がトライを決めて前半を14-7とリードする。
 後半の入りもしつこく守り続け、ボールを取り返した。1分30過ぎに再び吉澤がインゴールに入り、4分過ぎには安井龍太がハードなボールキャリーで左中間に飛び込む。
 26-19で笑った。

 小澤大主将は、「メンバーが変わってもやることは変わらない」と話し、言葉を続けた。
「小さくても勝てる。それを証明できたと思います。動き出し、サポート、そしてネット(網のように)で守る。最初の2試合はチームとして実践できなかったけど、3試合目は若い選手たちも慣れ、やってくれた。いい経験を得たと思います」
 負けられなかったコアチーム昇格大会とは違い、チャレンジしていける。そこで得た体感をチームの成長につなげたい。
 群がるように守り、手に入れたロシア戦勝利のイメージを頭に挑む2日目(4月29日)初戦の相手はウエールズだ。
 12人中3分の1が175センチ以下のチームが世界へ挑み続ける。







RMワールドカップ2019ラグリパcolumn2