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今季初勝利を「全員で」。サンウルブズSO田村優の胸の内。

一級品のパスとキックでチームを勝利に導く。(撮影/松本かおり)



 3試合連続で10番を背負う男は、淡々と今季第7戦への展望を口にした。
 今季のスーパーラグビーで開幕から6連敗中のサンウルブズ。4月14日にブルーズ戦を迎える。
 SOを務める田村優は過去の試合を振り返り、「全体的にもうちょっとずつレベルアップすることが大事」と言った。
「(サンウルブズは)能力の高いチーム。アンラッキーでいい結果が出ていないだけ。(ブルーズ戦では)練習してきたことがチームにあります。それを出していく。先週(のパフォーマンス)に何パーセントか積み上げていきたい」

 昨年の7月15日。灼熱の秩父宮ラグビー場で、ブルーズに48-21と快勝した。自身が勝利へのタクトを振ったその試合を「まぐれ。暑かった」と振り返る。
「ボールの転がりなども含め、いろんなことが味方して勝った。いいチームに僕らがチャレンジする構図は変わらない」
 今季のブルーズはここまで1勝5敗と不調にあえいでいるが、「ニュージーランドの強いチームと戦うつもりでやる」と気持ちを引き締めた。

 パスもキックもスキルレベルの高い男。しかし、常に強調するのは「全員」だ。
「(サンウルブズは)全員が同じ力を持っている。スコッド全体でチームがやりたいことを理解しながら今日まで準備してきた」と仲間のことを話した後、続けた。
「みんなにプレッシャーをかけてもらいながらプレーしたい」
 29-50で敗れた前週のワラターズ戦。アタックには手応えを感じた。
「ミスがなかったら勝っていたかもしれません。ラインブレイクも多かったし、(攻撃面は)特に変えるところはない。練習でやってきたことをやるだけ。運が味方につくようにみんなで頑張る」
 準備はやり尽くした。勝利へのプランをやり切るだけだ。

 試合前日のキャプテンズランの前、田邉淳アシスタントコーチは勝利へのカギをこう話した。
「キックする前のアタックが大事。しっかり攻めた後に蹴って、相手を背走させる。そして、そこのチェイスをしっかりする。セットピースからのディフェンスも、もっと精度高くやらないといけない」
 攻守おいて司令塔にかかる期待は大きい。
 田村優は、それを楽しむ。






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