セブンズ

二兎を追う者は…。セブンズ代表・安井龍太は、2020年にターゲット絞る。

初めての香港スタジアムに胸が高鳴る。(撮影/松本かおり)



 世界でいちばんのセブンズの祭典に胸が高鳴る。
「素直に嬉しい」
 短い言葉に実感がこもっていた。
 4月6日から香港で始まるコアチーム昇格大会(ワールドラグビーセブンズシリーズ2018-2019への参加資格を争うもの)。そこへ出場する男子セブンズ日本代表に入った安井龍太(神戸製鋼)だ。

 2015-2016シーズンのワールドシリーズ、アメリカ大会(ラスベガス)に出場するなど、2016年のリオ五輪へ向かう日本代表に招集されたこともあるが、その道の途中でケガに泣くなど、大舞台には届かなかった。
「(今回は)セレクションをやってきた中で、いまここにいる。それも、再来年(へ向けた強化)のことを考えればもっとも大事な大会です。チームに貢献したい」
 そう語る28歳の顔は真っ黒に日焼けしていた。

 187センチ、105キロの体躯を誇る。トップリーグの2017-2018シーズン終了からまもなくしておこなわれたSDS(セブンズ・デベロップメント・スコッド)の和歌山合宿から久々に7人制ラグビーにコミットし、今回の代表の座をつかんだ。
 15人制とはプレーの特性が違うからそこは調整しても、体重は減らしていない。
「ボールキャリーを求められていると思います。体重を軽くしたら自分の持ち味を減らしてしまうことにもなる。体重はそのまま走れるように、と」
 相手との間合いの感覚などはセブンズ仕様に高めつつ、接点では15人制仕様の強さをそのまま活かす。求められていることを理解して動いている。

 2013年には15人制日本代表にも選ばれ、UAE戦とウエールズ戦(大阪/第1テスト)に出場。キャップ2を獲得している。
 セブンズは東海大時代や神戸製鋼で国内大会に出るぐらいだったから、もともと15人制代表への思いが強かった。2017年度も神戸製鋼で全15戦中14試合に出場したのだから、国内トップクラスのバックローとして、サクラのジャージーに近い距離にいると言ってもいい存在。2015年にNZ・ワイカトに留学したときには、チーフスのデベロップメントチームに選ばれるなど、才能を高く評価された。

 しかし、コアチーム昇格大会を目前に控えた安井は言った。
「チャンスをいただいているからには、本気で2020年を狙いたいですね」
 2019年に話を向けるとキッパリ口にした。
「二兎を追うものは…といいますから」
 セブンズで世界のアスリートが集う大会に出たい。ターゲットは決まった。

 今回のチームの強みを「組織的な中でそれぞれの特長を出していく」と認識している。自分自身もボールキャリアーとしての才能を発揮したい。相手防御に綻びを作れば、走り切れるランナーたちは他にいるから。
 世界でいちばんのセブンズの祭典でコアチーム昇格という目的を達成したなら、2年後への思いはますます強くなるに決まっている。


■男子セブンズ日本代表 大会登録メンバー&登録番号
1.ジョセファ・リリダム
2.安井龍太
3.ジョセ・セル
4.中野将宏
5.副島亀里ララボウラティアナラ
6.小澤大(キャプテン)
7.坂井克行
8.ジョネ・ナイカブラ
9.合谷和弘
10.橋野皓介
11.シオシファ・リサラ
12.本村直樹


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