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東芝退団の石井魁は「自分の、決めたこと」。いまはNDSに集中。


2018年1月14日の神戸製鋼戦が東芝でのラストゲームとなった石井魁(撮影:松本かおり)

 3月5〜8日に都内でおこなわれたラグビーのナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)の「2017年度 第7回合宿」に、石井魁の姿があった。

 現在24歳で身長178センチ、体重85キロの快足WTBは、今季15戦中12戦プレーした東芝を退社。動向が注目されていた。

 東海大時代も日本代表の強化合宿へ呼ばれたことのある石井は、現日本代表を下支えするNDSへの帯同に「普段、経験できないレベル。自分にとってもいい経験になる」。戦術練習とフィットネストレーニング、ハイボールキャッチのスキルセッションなどへ精力的に取り組んだ。学生時代には叶わなかった日本代表デビューへも、視線を送った。

「チャンスはあると思うので、まずは自分がレベルアップして、学んでいきたい」

 他の選手が所属先を通じて知らされる今度のNDS入りは、関係者から直接連絡された。東芝へは昨秋から離れる意思を伝え、2月いっぱいで退社した。「詳しくはまだ言えないのですが…」。限られた選手生活をより充実させるべく、環境を変えたいようだ。

「(退社の理由は)チームが、会社がどうこうというものではないです。自分の、決めたことです。いまはこの合宿に集中して、自分がやるべきことをしたいです」

 NDSではこの先、12〜15日の「2017年度 第8回合宿」(都内)、4月1〜7日の「2018年度 第1回合宿」(沖縄)が予定されている。さらに4月10〜28日にはニュージーランド遠征があり、当地ではスーパーラグビー加盟クラブの予備軍と計3試合、おこなわれる見通しだ。石井はデリケートな時期とあって言葉を選んでいたが、その視線の先に広い世界があってもおかしくない。
(文:向 風見也)

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