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サンウルブズ、前王者に大敗… カーク主将「明日、また日が昇ると思う」


タックルするサンウルブズのティモシー・ラファエレ(撮影:松本かおり)

 サンウルブズのスーパーラグビー挑戦2年目は大敗スタートとなった。2月25日に東京・秩父宮ラグビー場で開幕を迎え、前年チャンピオンのハリケーンズ(ニュージーランド)に挑んだが、13トライを奪われ17−83で敗れた。

「厳しい試合と予測していたが、誰も最後まであきらめなかった。あちらには6人のオールブラックスがいた。私たちは18日の準備だけ。(負けはしたが)3トライ取れた。スクラムを押し込んだところもあった」とフィロ・ティアティア ヘッドコーチは完敗のなかに収穫を見いだす。
「きょうは、12人がデビューできたことがエクセレント」

 序盤からハリケーンズのアタッキングラグビーショーとなった。
 前半5分、自陣でのスクラムから右を攻めてつなぎ、左へ大きく展開。WTBジュリアン・サヴェアがWTB中隆彰を弾き飛ばして前進し、プレーメーカーのTJ・ペレナラが裏のスペースへボックスチップ、これをCTBンガニ・ラウマペが確保してFLアーディー・サヴェアにつなぎ、先制トライが生まれた。

 その2分後にはWTBヴィンス・アソがキックを使っての個人技でゴールに持ち込み、追加点。
 ボールを確実にキープして速いテンポで攻めるハリケーンズはさらに10分、FLアーディー・サヴェアがパワーで押し切り、13分にはゴール前ラインアウトからのサインプレーが決まって4連続トライとなった。

 サンウルブズは16分、SO田村熙のキックに反応したCTBティモシー・ラファエレが大きくゲインして会場を沸かせ、ペナルティ獲得後、ゴール前ラインアウトから再び攻めたがボールを失い、得点には結びつかなかった。
 その後もSO田村熙がキックを活用したが、ハリケーンズは慌てず。

 すると20分、前王者はラインアウトからすばやくワイドにボールを動かし、WTBジュリアン・サヴェアが突破、サポートしたFBジョーディー・バレットがSHペレナラにつなぎ、トライを挙げてサンウルブズに傾きかけていた流れを戻した。

 24分、サンウルブズのLOリアキ・モリが仲間の後押しを受けてゴールラインを越えたものの、グラウンディングできず。
 その後もひたむきに攻め続けたサンウルブズだが、ハリケーンズの守りは堅かった。そしてボールを奪い返され、27分、カウンターでキックパスをもらったWTBジュリアン・サヴェアが3人のタックラーを外して約70メートル走り切り、スタジアムをどよめかせた。

 しかし33分、ようやくサンウルブズファンの歓声に沸く。NO8ヴィリー・ブリッツとFLマルジーン・イラウアの力走でゴールに迫り、左へ展開、WTB福岡堅樹がタッチライン際で粘ってボールを生かし、拾ったFBリアン・フィルヨーンがインゴールに押さえて初トライが認められた。

 だが喜んだのはつかの間。ハリケーンズは36分、NZラグビー界の昨年の最優秀新人賞を受賞した20歳のFBジョーディー・バレットがパスダミーでサンウルブズを惑わし、CTBラウマペのトライを演出する。
 5−45で前半は終わった。

 ハリケーンズは攻撃の手を緩めず、後半早々にもラインアウトからのアタックで確実に得点。45分(後半5分)にはLOマイケル・ファティアロファがショートサイドを抜けてスコアラーとなり、48分にはサンウルブズが敵陣22メートルラインまで攻め込むも、ハリケーンズのFLブラッド・シールズがインターセプトして80メートル走り切り、突き放した。
 ハリケーンズはその後、相手のパスミスなどから3トライを追加。

 サンウルブズはラスト20分間で意地を見せ、69分にFL金正奎がゴールへ突進し、終盤にはNO8ブリッツもトライゲッターとなったが、世界トップクラスのラグビーを見せつけられた今季第1戦となった。

 勝ったハリケーンズのクリス・ボイド ヘッドコーチは「試合の中身に関しては、いいスタートを切れた。ただ、最後の15分は残念。あの15分はサンウルブズの勝利。全体的には自分たちでゲームを作れた感覚はある」と試合を振り返る。昨年の11月からトレーニングを積んでいるそうで、準備期間が短いサンウルブズとはイーブンな状態ではなかったとし、「私たちは歴史を重ねて安定しているが、サンウルブズはまだ歴史が短い。私たちはキープレーヤーたちが固まっていて、彼らがまたいい人間だ」と勝因を語った。

 そして、ゲームキャプテンを務めたSHペレナラは、「我々にとってはシーズンを始めるに当たって必要なことができた。サンウルブズも激しく戦ってきて、フィジカルもスピードも求められた。最後の15分からは学ぶこともあった」とコメント。これからも自分たちのゲームプランを遂行していくが、「サンウルブズはボールを回してきたので高い強度の試合をできたのも自分たちにとってプラスになると思う。彼らのスタイルもフリーフローだったので、対応が難しかった。それを最初のゲームで経験できたのはよかった。そういう相手にもプッシュしていける戦いをこれからもっと見つけていかないといけない」と語った。

 一方、サンウルブズのティアティア ヘッドコーチは「スコアボードには大きな差がついたスコアが映し出され、もっと挑まなければいけなかったかもしれないが、人生においてレッスンは必要で、学びは大切なことだ」と敗戦をかみしめた。

 サンウルブズの7番をつけたエドワード・カーク主将は「最後の20分やりたかったことをやれた。そこは評価していいと思う。ハングリー精神を忘れずやっていく。明日、また日が昇ると思う」と前を向いた。

 サンウルブズは第2節は準ホームのシンガポールに移動し、3月4日にキングズ(南アフリカ)と対戦する。

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