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大東大、守り勝つ。流経大に今季初黒星つける。


流経大戦で3トライと大活躍の大東大FB大道勇喜。4コンバージョンもすべて決めた。(撮影/長岡洋幸)


 ともに魅力的な個々でチームを成している。留学生のパワーも武器だ。
 ある意味、似た者同士の対戦で勝敗を分けたのは束になれたか否か。11月12日、秩父宮ラグビー場でおこなわれた関東大学リーグ戦1部の大東大×流経大は28-22で大東大が勝った。勝者の方が、意思も戦い方も明確だった。

 前半7分にラインアウトからモールを押し込み、先制トライを奪った流経大は、序盤から接点で優位に立っているように見えた。しかし、なかなか追加点を奪えなかったのはグリーンのジャージーがよく前に出る防御を粘っこくくり返したからだ。
 大東大の圧力に流経大のFWは我慢できず、苦し紛れにBKにボールを出すことも少なくなかった。そんなボールを任されたBKにもミスが出た。やがて流れは変わった。前半26分、28分、32分とトライラインを越えたのは大東大。2つめのトライはキックオフレシーブ後にできたラックから、7人の手をボールが渡って奪ったものだった。3つめのそれは、中央スクラムから左に展開してタッチライン際へ。そこから右へフェーズを重ね、最後はNO8佐々木剛のオフロードパスからFB大道勇喜が快足を飛ばして決めた。いずれもコミュニケーションと連係があってこその結果だった。前半は21-10と大東大がリードした。

 後半に入って先に得点を挙げたのは流経大。後半10分、FL廣瀬直幸がゴール前ラックからボールを持ち出し、インゴールに置いた。コンバージョンも決まって得点差は4点に(21-17と大東大リード)。その後、両チームが1トライずつを重ねたのだが、最終スコアは28-22で大東大が笑った。
 試合終盤は流経大が長く攻め立てた。フェーズを重ね、何度もトライラインに迫る。しかし…ノックオン、ターンオーバーなど、攻め切れずにボールを失うシーンが何度も続いた。その一方で、大東大はインジャリータイムになってボールを確保。そこから10フェーズを重ねて時間が経つのを待ったときの集中力は高かった。
 そしてラストシーンは、規律高くボールを保持し続ける大東大に対しての流経大のペナルティー。PKを外に蹴出すと試合終了を告げるホイッスルが鳴った。

「ワンチームになり切れなかった。大東大がまとまって戦っているのに、自分たちは個々で勝負してミスをしてしまった」
 流経大FL廣瀬主将は、そう言って唇を噛んだ。
 2013年度に現職について以来一度も流経大に勝ったことがなかった大東大・青柳勝彦監督は、初めての勝利の喜びに浸りながら「最後は粘り強いディフェンスができた」と選手たちの奮闘を称えた。
 同じく入学以来初めて流経大戦勝利を手にしたCTB戸室達貴ゲームキャプテンも笑顔を見せた。
「勝因はディフェンスだと思います。あちらにはFWにもBKにもキーマンがいるので、ひとりで守りに行って抜かれるのではなく、ふたりで止めようと声を掛け合いました。完璧ではなかったけど、その意識があったから粘れた」
 流経大は今季初めての敗戦で、大東大はこの日で5勝目。ともに5勝1敗となった。
 また、この試合に続いておこなわれた東海大×中大は62-21で東海大の圧勝。10トライの猛攻だった。



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