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東海大のFL藤田主将が明大の勢い断つ! 7連覇阻止に向け、丁寧な仕事を。

ゴールに迫る東海大。中央がキャプテンのFL藤田貴大(撮影:松本かおり)

<全国大学選手権大会 準決勝>
明治大(関東対抗戦A・2位) 19-28 東海大(関東リーグ戦1部・1位)
(2016年1月2日/東京・秩父宮ラグビー場)


 故障明けのNO8テビタ・タタフが20分の出場で2トライを挙げたこの日の東海大にあって、真に試合を締めたのはFL藤田貴大主将だ。

 明大相手に5点差を追う後半9、23分、孤立した相手走者の持つ楕円に絡みつく。球を手離さぬノット・リリース・ザ・ボールの反則を誘う。

「相手のサポートが来ていない時、行けるな、と」

 直後のラインアウトでミスをしたため逆転劇は28分以降に持ち越されたが、ピンチを脱したのは確か。特に9分の1本は、自陣ゴール前での連続攻撃を断ち切った。豊田真人FWコーチは「苦しい場面で(反則を)取ってくれた」と安堵した。
 
 序盤、ランナーが縦、縦と勢いに乗る明大を前に失点を重ねた。それでも接点から球出しを遅らせ続け、「僕らのスタンダードが、いい方向へ傾いた」とFL藤田主将。かように粘るうち、明大の体力を奪ったか。

 例えば、序盤は苦しんでいたスクラム。対面をつかむ位置の修正などで形成を逆転するも、それに付随してPR三浦昌悟は「相手の後ろからの重さが落ちた気が…」。明大は序盤から陣地を問わずランを重ねており、前半9分に先制したWTB成田秀平は「(終盤は)疲れていた。最初はもう少しエリア(キックによる省エネ)を意識すればよかった」と嘆く。

 徐々にミスも減らした東海大は、終盤、モールを起点に連続得点。8日後の決勝戦へは「結果が全て」と殊勲のFL藤田主将は発す。見据えるは。7連覇を狙う帝京大もこだわる接点。老舗ラーメン店の鶏ガラの下処理のような丁寧な仕事をしたい。
(文:向 風見也)

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