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帝京大が学生相手に3季ぶり黒星 筑波大が17点差ひっくり返し歴史的勝利!

大学ラグビー界では無敵と言われた帝京大を下し、歓喜する筑波大の選手たち(撮影:福島宏治)


 どれほど強いチームでも勝ち続けるのは難しい。そのことをあらためて実感させられる試合だった。11月29日、八王子の上柚木陸上競技場で行われた関東大学対抗戦。ここまで順調に勝利を重ね、すでに対抗戦の優勝を決めていた帝京大が、筑波大に17-20で苦杯を喫した。

 前半20分までに3トライを奪い、17-0とリードしたところまではほぼ帝京大が試合を支配していた。しかしその後いくつかあったチャンスを仕留めきれず、スコアが膠着する時間が延びるに連れて、流れは次第に筑波大へ傾いていく。後半4分にPGで3点を返し、12分にゴール前のスクラムからCTB鈴木啓太がトライラインを越えると、ゲームの空気は完全に筑波大ペースに。30分にはWTB福岡堅樹の力強い走りで生まれたチャンスからHO稗田優志が左中間にトライ、4点差に詰め寄る。

 勢い乗る筑波大はここからさらにたたみかける。35分、ゴール前でマイボールラインアウトの好機をつかむと、あざやかなサインプレーからまたもCTB鈴木が相手防御を切り裂いてインゴールに飛び込み、ついに試合をひっくり返す。帝京大も残り時間に猛攻を見せたが、筑波大は激しく体を当て続けてゲインを許さない。最後は相手のミスからマイボールスクラムに持ち込み、タッチに蹴り出して歓喜の瞬間を迎えた。

 帝京大が学生相手に敗れるのは2012年12月の対抗戦での筑波大戦以来。見事な集中力と気迫あふれるプレーでふたたび歴史的勝利を挙げた筑波大・古川拓生監督は、「ゲームの流れとはこういうものなのかなと。そこを逃さなかった学生たちがよくやったと思います」と充実の表情で選手の奮闘をたたえた。一方の帝京大・坂手淳史主将は悔しさをにじませながらも「気持ちの部分にスキがあったのだと思います。この経験をいい財産にしたい」と前を向いた。
(文:直江光信)

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