国内

早慶戦はサヨナラPGで決着! ジャパン藤田復帰の早大が競り勝つ。

勝利を喜ぶ早大フィフティーン(撮影:長尾亜紀)


 恒例の早慶戦が11月23日、秩父宮ラグビー場で行われ、早大が32-31で勝利を収め、4勝目(2敗)を挙げた。慶大は3勝3敗、最終の青学大戦に大学選手権出場をかける。

 開始31秒、キックオフを蹴った慶大が早大のノックオンに素早く反応してターンオーバーに成功すると、右に展開。CTB青井郁也は無人の右隅へ好パントを蹴り、WTB金澤徹がゴール手前でキャッチしてインゴールへ。ノーホイッスルで先制トライを挙げる。

 ただ、前半を支配したのは早大だった。大半を慶大陣に居座り、FWがスクラム、モールで前進。16分にはスクラムトライを挙げて5-7とする。29分には慶大WTB清水祐輔にワンチャンスを生かされたが、33分には再び敵陣ゴール前でモールを組んでトライ(12-14)。前半終了間際には今季初出場のSO横山陽介がPGを決めて、なんとか15-14とリードして折り返した。

 後半は4分に早大CTB岡田一平がトライを挙げて主導権を握ったかに思われたが、慶大も17分に敵陣ゴール前でFWがサイド攻撃を繰り返した末にトライを返し1点差にする。ここで試合の流れを変えるポイントとなったのは20分の早大のプレー。敵陣で素早く展開して、今季初出場の日本代表FB藤田慶和にわたったが、タイミングが合わず落球。ボールを慶大が大きく蹴り、早大陣ゴール前に進む。この直後には慶大WTB清水がトライを挙げて26-22と逆転に成功した。さらに、29分にも1トライを追加した慶大が31-22として勝利を引き寄せたかに思われた。

 早大が35分にCTB岡田のトライで29-31とした直後の37分。慶大は早大陣左中間35メートルほどの地点でペナルティを得る。PGを狙うチャンスもあったが、「FWが敵陣でボールを保持して、時間をつぶす方がいい」と慶大SO矢川智基主将は判断。狙った通りゴール前でFWがサイドを小刻みに前進したが、ここで早大は岡田主将がブレイクダウンで好ファイトして反則を得る。このプレーが大きかった。43分、慶大陣22メートル中央でオフサイドのペナルティを得た早大は、SO横山が慎重にPGを決めて、1点差で勝利を挙げた。

「久々の試合自体は緊張しませんでしたが、最後のPGだけは正面ということで少し緊張しました」と横山。

 日本代表、藤田は、「落ち着いてプレーできましたが、精度という点ではまだまだ。もっとコミュニケーションを取っていかないと。4年生なので、最高の形で終えたいですね」と早明戦、大学選手権という短期決戦に勝負を賭ける。

 慶大は少ないアタックチャンスに着実に得点を重ねていただけに、惜しい敗戦。早大の藤田を自由に走らせないなど準備した防御網が機能し、攻撃でもBKを効果的に使ったが、もっと攻められた印象も残った。
(文:福田達)

fujita

今季初出場となった早大のFB藤田は終始マークされた(撮影:長尾亜紀)

RMワールドカップ2019ラグリパcolumn2