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東海大が劇的な逆転勝利で3季ぶり関東大学リーグ優勝! 流経大との死闘制す

ロスタイムに劇的な決勝トライを決める東海大のLO橋本皓(撮影:井田新輔)


 青いジャージーのかたまりがトライラインに迫って、最後はLO橋本皓がゴールポストの根っこにボールを置いた。コンバージョンも決まって38-31。死闘が終わったとき、場内の時計が示す時間は後半47分を過ぎていた。
 関東大学リーグ戦1部の最終戦、東海大学×流通経済大は、24-31でリードされていた東海大が後半40分に同点に追いつく展開。その後、インジャリータイムに入ってからの5分以上ボールを保持し続け、攻め抜いた東海大が劇的な勝利を収めた。この勝利で同大学は3年ぶり6度目のリーグ優勝となった。

 試合は拮抗した展開が最初から最後まで続いた。「守りに入らず、やってきたことを怖れることなく出していこう」(内山達二監督)と確認し、積極的に前に出た流経大。東海大は、スクラムとモールでの優位性をゲームに反映させて戦った。前半を終えて14-14のスコアだった。
 後半5分にPGでリードした東海大に対し、流経大は8分にCTBテアウパ・シオネのラインブレイクからWTB八文字雅和がトライ。21-17とクロスゲームは続いたが、11分にゲームの潮目が変わりそうな事が起こる。流経大のCTBテアウパがパンチングで退場となったのだ(レッドカード)。20分、流経大はスクラムコラプシングでペナルティトライを許し、21-24と逆転を許す。流れは東海大学側に大きく傾いたかと思われた。

 しかし、次にスコアを動かしたのは流経大の方だった。後半23分、SO東郷太朗丸が自陣から大きく抜け出して攻め入る。ラックからSH櫻井大志が逆転のトライを決めた(コンバージョンも決まり28-24)。さらに、その7分後にはFB桑江健一郎がDGを決める。31-24と差を広げた。「僕としてはセブンズ(日本代表)で長くやってきていたので、人が足りない感覚はあまりなかった。全体としてもよく声を出してコミュニケーションが取れていた」と言ったのはインサイドCTB合谷和弘。流経大はそうやって14人で勝利をつかみかけたのだが…。

 後半40分、ゴール前左のラインアウトからモールを組んで押し切り、ゴールも決めて同点に追いついた東海大。そのままのスコア(31-31)で終わろうが、総得失点差により優勝は自分たちのものだった。しかし、それでも試合を切らず、攻め続けたことに対してFL藤田貴大主将は「(この試合での)勝利にこだわりたかった」と話し、その思いが通じたことに笑顔を見せた。
 プールBに入り、関西大学Aリーグ2位、関東大学対抗戦A4位、東海・北陸・中国・四国地区代表と戦う大学選手権では上位進出を狙う。この日の死闘を勝ち切った経験も、この先の戦いの中で自分たちの自信を支えるもののひとつにしたい。

RMワールドカップ2019ラグリパcolumn2