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【関東大学リーグ戦1部】東海大が6戦全勝。我慢の前半から後半に5トライ!

狭いスペースでも瞬発力を活かして再三抜いた東海大・SH湯本睦(撮影:高塩隆)


 11月7日、秩父宮ラグビー場にて、関東大学リーグ戦1部の終盤戦2試合が行われ、東海大が大東大を38-7と破り、流経大とともに全勝を守った。個々が激しく戦った中大は拓大を38-14と下して4勝目(2敗)。3位の座に前進した。

 前節、流経大に敗れたが、激しいディフェンスで上昇のきっかけをつかんだ大東大。前半はその勢いを出して、東海大BKの素早い展開を阻止する。前半は4分にNO8アマト・ファカタヴァが挙げたトライ(ゴール)の7点を死守。7-5とリードして前半を終えた。

「受けてしまったのはありましたが、我慢はできた。規律を守れたので、大きな問題はない」と東海大・木村由季監督。また、FL藤田貴大主将は、「(ハーフタイムで)後半はまずタテにきっていこう。一人ひとりがしっかりとレッグドライブする。修正できたのは成長してこられた部分」と話すように、後半は攻守ともに東海大が支配。

 後半1分にCTB堀田隼平が逆転トライを挙げると、藤田主将が言うようにFW陣が好フォローからタテに走り4トライを追加。最後は今季の強さを見せた。守っても、大東大の力強いランナーたちを粘り強くタックルして、無失点。結果的には31得点差の勝利だった。

 これで、5試合を消化している流経大と並び全勝。11月22日の直接対決で優勝が決まる。「流経大は今日同様、いいランナーもいて、ブレイクダウンも激しい。もっとディフェンスの精度を上げて臨みたい」と東海大・藤田主将。

 敗れた大東大だが、前向きな面の方が多い。前半見せたような素晴らしいディフェンスから攻め返す意識も浸透。また、前半終了間際、シンビンでFWが一人少ない状況で、スクラムトライを狙いに来た東海大のプッシュを耐え、トライを許さなかった。昨年よりも大きな進歩で、切り札のWTBホセア・サウマキの復帰が可能なら、大学選手権での活躍も期待できる。

 また、第1試合では中大がひたむきなラグビーで終始リード。後半に2トライは許したが、6トライを挙げて逃げ切った。拓大はスクラム、モールという強みで勝負したかったが、それをさせなかった。中大は個々が身体を張り、1対1の場面でもひるまないのが今季の持ち味。「春から1対1は意識してきた部分。そこは手応えがあります」と中大・松田雄監督。昨年のモールを中心にした戦い方からの方向転換にも成功している。

 この試合のバックスタンドには中大ラグビー部のOBだけでなく、多くの学生たちの姿があった。学園祭3日間でラグビー部部員たちが300枚のチケットを売ったから。部の映像を作り、ラグビーを知らない人たちにもアピールしたが、実際には日本代表の影響で、「想像以上に知っていてくれて、話しかけやすい環境でした」と山下諒之主将は振り返った。そのスタンドで観戦初心者の人たちにルール解説もしたという。選手たちも普段より燃えたようだ。
(文:福田達)

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前半27分、右隅にトライを挙げた中大SH長谷川新波(撮影:高塩隆)

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