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【関東大学リーグ戦1部】 東海大が開幕3連勝。

トライゲッターとして期待のかかる東海大WTB石井魁。狭いスペースを何度も抜けた
(撮影:矢野寿明)


 関東大学リーグ戦1部の東海大対中大が3日、神奈川県・秋葉台公園球技場にて行われた。開幕連勝発進同士の対決は、後半に5トライを畳みかけた優勝候補の東海大が3連勝とした。

 前半キックオフ直後から10分間は個々が激しく前に出た中大がペースを握る。中大SO浜岸峻輝が判断よくボールを散らし、大外でラインブレイクするなど敵陣深くに迫ったが、東海大は慌てずゴールラインは死守。ここで流れを変えたのは東海大の決定力あるモールだった。14分にはそのモールから先制トライを挙げると、同点とされて迎えた35分も再びモールを起点にトライ。さらに、前半終了間際にはカウンターから長いパスをつなぎ、WTB石井魁がトライ。すべてのゴールをSO野口大輔が決めて、前半を21-7とリードして終えた。

「試合の入りは課題というか満足できないですが、モールの理解力、相手防御に対する対応能力は昨年よりも上」と東海大・木村季由監督が言うように、その破壊力を見せつけた。

 後半も15分過ぎまでは緊迫したが、18分には再びモールからトライを奪うと、その後は今季の目指すボールを大きく動かすラグビーが機能し始め、東海大が一方的に攻める。後半26分には入替出場した渡邉隆之が日本代表で初めて経験した左PRに入り、右PR平野翔平とともに猛プッシュ。相手の反則を誘うと、さらにスクラムを選択して最後は認定トライを奪う。

「(左PRの)五十嵐(優)が怪我で今季は出場できないので、これも試してみたかった」と木村監督が振り返るように、前半押せなかった相手スクラムを一直線に押し切る。新たな選択肢には笑顔だった。

 五十嵐は「将来を考慮して」(木村監督)とすでに膝の手術を終えているが、今季の出場は不可能。さらに、NO8として活躍が期待された1年生のテビタ・タタフも膝の前十字靭帯を手術して、同じく今季絶望。ただ、テビタと同じ目黒学院出身の1年生、元々はBKのアタアタ・モエアキオラがNO8として潜在能力の高さを披露。前に出る能力に優れ、時には長いタッチキックも蹴るマルチぶり。まだ、FWプレーで不安も残るが、FL藤田貴大主将は、「もっと噛み合っていけるようにしないと。次までに、より連携を取れるようにしたい」と話した。

 敗れた中大は前後半最初の20分は主導権を握った時間が長かった。ただ、ミスから流れを譲った印象もある。個々は昨年よりも着実にレベルアップしている。ここ数年そうであるように、チームで戦う意識も高い。まだ、上昇する余地は十分にある。
(文:福田達)

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ルーキーながらNO8として計算できそうな東海大アタアタ(撮影:矢野寿明)

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