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最後は猛プッシュでメイジ勝つも、後半は同志社に勢い。

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特に接点で互いがプライドを示しあった。(撮影/松本かおり)


 最後はメイジらしく決めた。
 2点を追う紫紺のジャージーは、試合終了間際の数分間、相手ゴール前で押し続けた。プッシュ。あるいはサイドアタック。ペナルティーの笛が鳴る。そして、ふたたびスクラムの選択。そんな流れが何度か繰り返された。
 後半40分。ぐちゃっとなり、まわったスクラムでコラプシングの判定。レフリーはゴールポストの真下に走り、認定トライを告げた。明大フロントローが拳を突き上げる。同志社大側は、その反則がなければ本当にトライでしたか、と唇を噛む。
 6月7日に伊那市陸上競技場でおこなわれた明治大学×同志社大学の定期戦(伊那市大学ラグビー招待試合)は、33-28で紫紺が勝った。

 快晴の中で始まった試合。先にリズムをつかんだのは勝者だった。前半4分。相手のミスからボールを奪って展開し、FWをうまく絡めて前に出る。大きく振って、CTB松浦康一がインゴール左中間に飛び込んだ。
 12分には攻め込んだ同志社大のパスの乱れを逃さない。地面に転がるボールを足にかけて攻め入り、高橋汰地がトライ。23分にはキックを受けたFB田村熙がカウンターアタックを仕掛けて大きくゲインし、WTB紀伊皓太のトライを呼んだ(19-0)。FL井上遼がよくボールに絡み、SO忽那鐘太のキックが伸びる。1年生の思い切ったプレーもチームに勢いをもたらしていた。
 同志社大も29分、40分過ぎと相手ゴール前でのセットプレーから2トライを返したが、前半は26-14と序盤にトライを重ねた側がリードした。

「キックチェイスなど要所に厳しさが足りなかった」
 山神孝志監督は試合後、そう振り返った。その一方で、「敵陣に入れば点は取れていた」とも話した。リードを許すも、修正点と手応えを感じ取っていた同志社大は、後半に入って今季積み重ねてきたことを出した。
 早い時期から取り組んだフィカル強化の成果か、ホール争奪戦で引かない。1対1でしっかりファイトし、高めてきたフィットネスも生きる。徐々に、ボールの周囲に紺×グレーのジャージーが多くなった。21分、反則後のPKで敵陣深くに入るとラインアウトムーヴでNO8秦啓祐がトライ。25分にも積極的にアタックして攻め入ると、PKから速攻を仕掛けてSO井勇貴がインゴールに飛び込んだ。ゴールも決まって逆転(28-26)。最後の最後に決着がつくまで、多くの時間帯で流れを制していた。

 ラストシーンはすっきりしなかったが、両者とも現時点での武器と課題をはっきり自覚できる時間だった。帝京大学をターゲットとするなら、やるべきことは山積みということもあらためてわかった。




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